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メルマガのデザイン|凝るほど崩れる

メルマガのデザインは、Webサイトと同じ感覚で作ると崩れます。受信側のダークモード・画像オフ・メールアプリの違いで見え方が変わるためです。横幅600px、装飾や罫線の使い方、崩れても伝わる作り方まで整理しました。

公開 2026-08-07 最終更新 2026-08-07 出典はすべて一次ソースで確認済み
メルマガのデザイン|凝るほど崩れる
相談者

メルマガをおしゃれにしたくて、画像を増やして装飾を頑張りました。でも、なぜか反応が下がった気がします。

中川 瞬中川 瞬

たぶん、あなたの画面では崩れていません。崩れているのは、受け取った側の画面です。

メルマガのデザインを、Webサイトを作る感覚で凝る人は多いです。画像を並べ、色をつけ、装飾を足していきます。

先にお伝えします。メールは、受け取る人の環境によって、見え方が変わります。

自分の画面では完璧でも、相手の画面では色が反転していたり、中身が消えていたりします。

この記事では、デザインの基本を整理したうえで、崩れても伝わる作り方を書きます。

メルマガデザインの作り方

まず、装飾のあるメール(HTMLメール)の作り方は、3つあります。

HTMLメールの作り方は3つ。多くの人は真ん中でよい ① 自分でコードを書く HTML・CSSを直接 自由度は高い 崩れの調整が難しい 上級者向け ② テンプレートを使う 文字と画像を 差し替えるだけ 崩れ対策も済んでいる これで十分な人が多い ③ 配信ツールで組む ドラッグ操作で ブロックを並べる ツールに機能があれば 中級者向け
【図1】ゼロから書く必要はありません。テンプレートを差し替える方法が、崩れにくく、いちばん現実的です。

①を選ぶ人は少数です。多くの場合、②のテンプレートか、③の配信ツールで足ります。

押さえる基本|横幅とファーストビュー

作り方を問わず、共通する基本が2つあります。

1つは横幅です。PCで見るHTMLメールは、横幅600px前後で作るのが定石とされています。これより広いと、画面からはみ出します。

もう1つはファーストビューです。最初に見える範囲に、何のメールかが分かる要素を置きます。スクロールしないと用件が分からないと、そこで閉じられます。

メルマガの装飾|罫線とバナー

装飾には、大きく2つの方向があります。

  • 画像・バナー — 見た目のインパクトは強い。ただし表示されないことがある(後述)
  • 罫線・記号 — テキストメールでも使える。崩れない

文字だけのテキストメールでも、罫線(──── などの記号)で区切りを作れます。地味ですが、どの環境でも同じように表示されるのが強みです。

画像に頼りすぎると、次に書く「崩れる」問題に直撃します。罫線で骨組みを作り、画像は補助にするのが安全です。

ここからが本題|凝るほど崩れる

ここまでが作り方の話です。調べれば分かる範囲でもあります。

そのうえで、今日いちばん書きたいことを書きます。

メールのデザインは、Webサイトのデザインとは別物です。凝るほど、相手の環境で崩れるリスクが上がります。

Webサイトは、見る人の環境がある程度そろっています。ところがメールは、受信側のアプリも設定もバラバラです。同じHTMLを送っても、届いた先で見え方が変わります。

同じメールでも、相手の環境で見え方が変わる あなたの画面 見出し 画像バナー ボタン ダークモードの人 黒背景に黒文字=消える 画像バナー 色がくすむ 画像オフの人 見出し ✕ 画像が出ない altが無いと空白 ボタン
【図2】あなたの画面(左)では完璧でも、ダークモードや画像オフの人には、こう見えていることがあります。

ダークモードで反転する

スマートフォンやアプリを暗い配色にしている人は多くいます。この状態では、背景が黒に変わります。

白背景に黒文字で作ったメールが、黒背景に黒文字になり、読めなくなることがあります。凝った配色ほど、反転したときの崩れが大きくなります。

画像がオフだと消える

画像を自動で表示しない設定の人もいます。この場合、バナーやボタンを画像で作っていると、そこが空白になります。

対策は、画像に代替テキスト(alt)を設定することです。画像が出なくても、何の画像かが文字で伝わります。willcloudの解説でも、altの設定が挙げられています。

アプリによって解釈が違う

同じHTMLでも、受信に使うアプリによって、対応している装飾が違います。あるアプリで表示できる指定が、別のアプリでは無視されることがあります。

だから、1つの画面で完璧に見えても、それは全員の画面ではありません。

崩れても伝わる作り方

結論はシンプルです。凝ることより、崩れても伝わることを先に決めます。

  1. 用件は、文字で書く — 画像の中に大事な言葉を入れない。消えたら終わりだから
  2. 画像には、必ずaltを付ける — 表示されなくても意味が残る
  3. 色に頼りすぎない — 反転しても読める配色にする
  4. 骨組みは罫線で作る — どの環境でも崩れない部分を土台にする
  5. 送る前に、複数の環境で見る — 自分のスマホ・PC・別アプリに送って確かめる

いちばん確実なのは、5番目です。本番前に、自分の別のアドレスへ試し送りする。これだけで、大きな崩れは事前に見つかります。

デザインの前に、届いているか

そもそも迷惑メールに振り分けられていると、デザインは見られません。2024年からGmailの送信者要件が変わっています。メルマガ配信ツールの選び方|出せるかで選ぶで整理しました。

よくある質問

Qメルマガの横幅は何pxがいいですか?

APC向けのHTMLメールは600px前後で作るのが定石とされています。これより広いと、はみ出す原因になります。

QテキストメールとHTMLメール、どちらがいいですか?

A装飾したいならHTMLです。ただし崩れるリスクがあるため、用件は文字で書き、画像は補助にしてください。

Q画像だけで作ったメールはダメですか?

Aおすすめしません。画像オフの人には何も見えず、内容が全部消えます。大事な言葉は文字で書いてください。

Qダークモード対応は必要ですか?

A意識したほうが安全です。背景が反転して読めなくなることがあるためです。凝った配色ほど崩れやすくなります。

Qテンプレートは使ったほうがいいですか?

A多くの人には向いています。崩れ対策が済んだ状態から始められるためです。ゼロから書く必要はありません。

Q罫線や記号の装飾は古いですか?

A古くありません。どの環境でも同じように表示されるのが利点です。画像が使えない場面での骨組みになります。

まとめ|デザインは、届いた先で完成する

この記事では、メルマガのデザインと、崩れても伝わる作り方を整理しました。

この記事の要点

  • 作り方は自作/テンプレート/配信ツールの3つ。多くはテンプレートで足りる
  • 基本は横幅600px前後ファーストビュー
  • 装飾は罫線で骨組み、画像は補助にすると崩れにくい
  • メールはダークモード・画像オフ・アプリの違いで見え方が変わる
  • 用件は文字で書く。画像にはaltを付ける
  • 送る前に複数の環境で試し送りして確かめる

デザインを頑張ること自体は、悪いことではありません。問題は、頑張った成果が、相手の画面で崩れていることに気づけないことです。

自分の画面は、いつも完璧に見えます。だから、崩れは自分では見つかりません。

だから私は、メルマガのデザインは「作ったとき」ではなく「届いたとき」に完成すると考えています。試し送りをして、相手の画面で確かめて、そこで初めて出来上がりです。

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