LINE拡張ツール

LステップとEDWARD|店舗かネットか

LステップとEDWARD(エドワード)を、2026年8月時点の公開情報で比較しました。この2つは同じLINE拡張ツールでも用途が別で、機能表を並べても差が出ません。会員証・ポイントカードとステップ配信、どちらが要るかで決める考え方を解説します。

公開 2026-08-07 最終更新 2026-08-07 出典はすべて一次ソースで確認済み
LステップとEDWARD|店舗かネットか
相談者

LINE拡張ツールを調べていたら、EDWARDというものが出てきました。Lステップと機能表を並べたのですが、書いてあることが違いすぎて比べられません。

中川 瞬中川 瞬

比べられなくて正解です。この2つは、そもそも用途が別です。先にどちらが要るかを決めてください。

「LINE拡張ツール比較」の記事を見ると、どのツールも同じ表の中に並んでいます。ステップ配信、タグ管理、分析。同じ軸で点数が付いています。

先にお伝えします。LINE拡張ツールには、送って売るものと、来てもらうものの2種類があります。

LステップとEDWARDは、この別々の側にいます。機能表を並べても差が出ないのは、別のカテゴリを同じ軸で比べているからです。

EDWARDはどんなツールか

EDWARD(エドワード)は、北海道デジタル・アンド・コンサルティング株式会社が提供するLINE連携システムです。LINEヤフーのテクノロジーパートナーに登録されています。

中心にあるのは会員証とポイントカードです。LINEミニアプリとLIFFという仕組みを使い、LINEの中で会員証を表示させ、来店ごとにポイントを貯める形を作ります。

導入は全国47都道府県・600社・2,400店舗とされています。数字の単位が「社」ではなく「店舗」で語られているところに、想定している使い方が出ています。

同じ「LINE拡張ツール」でも、向いている方向が逆 Lステップ|送って売る ・ステップ配信で見込み客を育てる ・分岐とタグでシナリオを出し分ける ・分析して配信を直していく 主な相手:オンラインで売る人 EDWARD|来てもらう ・会員証をLINEの中で表示する ・来店ごとにポイントを貯める ・抽選やクーポンで再来店を促す 主な相手:店舗を持っている人 この2つは競合していません。必要なほうを選ぶ、という関係です。
【図1】片方は売るまでの道を作り、もう片方はもう一度来てもらう理由を作ります。

課金の考え方が違う

料金の組み立ても、根本的に違います。

 LステップEDWARD
課金の単位プラン制機能ごと
何で金額が決まるか送れる通数使う機能の数
目安0円/5,000円/21,780円/32,780円各機能 月5,000円〜
無料プランあり(〜200通)あり(機能制限つき)
無料体験30日間、全機能

Lステップは「たくさん送るなら払う」という設計です。使わない機能にも、プランに含まれていれば料金は発生します。

EDWARDは「使う機能の数だけ払う」という積み上げ式です。必要になった機能を月単位で足していけます。ポイントカードだけで始めて、あとからステップ配信を足す、という増やし方ができます。

EDWARDの料金は、公開情報だけでは確定できません

「各機能 月5,000円〜」「FREEプランあり」までは確認できましたが、無料プランで具体的に何が使えるか、初期費用、最低契約期間は公開されていません。検討する場合は、30日間の無料体験で実際に触るか、直接問い合わせるのが確実です。

会員証・ポイントカードの仕組み

EDWARDが使っているのはLINEミニアプリLIFFという仕組みです。

ざっくり言うと、LINEの中でWebページを開く仕組みです。アプリを別に入れてもらう必要がなく、LINEのトーク画面から会員証が開きます。

ここが、紙のポイントカードや専用アプリとの違いになります。

  • 紙のカード:財布に入れてもらう必要がある。忘れられる、なくなる
  • 専用アプリ:インストールしてもらう必要がある。ここで大半が脱落する
  • LINEミニアプリすでに入っているLINEの中で開く。インストールが要らない

「アプリを入れてもらう」という一段を消せるのが、この形のいちばんの利点です。実店舗で、レジ前の数十秒で登録してもらう場面を想定すると、この差は大きくなります。

送るのか、来てもらうのか

ここからが、この記事でいちばん書きたいことです。

私は同じ「LINEを使いたい」という相談を受けますが、実店舗の方とオンラインの方では、話が10分で分かれます。

実店舗の方が困っているのは、たいてい「一度来た人が、二度目に来ない」ことです。集客そのものより、再来店です。

オンラインの方が困っているのは、「登録はされるが、買われない」ことです。接点はあるのに、そこから先が進みません。

この2つは、違う問題です。同じツールでは解けません。

困っていること要るもの向いているほう
一度来た人が、二度目に来ない来る理由(ポイント・会員証・クーポン)EDWARD
登録はされるが、買われない売るまでの道(ステップ配信・分岐)Lステップ
誰がどこまで進んだか分からない分析・顧客管理Lステップ
レジ前で登録してもらえないインストール不要の入口EDWARD

機能表を何時間見比べても、この振り分けは出てきません。先に自分の問題を1行で書いてから、表を見てください。それだけで、比べる相手が半分に減ります。

実店舗でLステップを選ぶなら

実店舗=EDWARD、と決めつける話でもありません。

実店舗でも、来店前に長く検討される業種——たとえば高額なサービス、教室、サロンの高単価メニューなど——では、ステップ配信で説明を重ねる形が効きます。この場合はLステップ側です。

逆に、単価が低く、来店回数で成り立つ業種——飲食、美容の定期メンテナンス、小売——では、配信を作り込むよりポイントと会員証のほうが早く効きます。

判断の目安は「決めるまでに何日かかるか」です。その場で決まるならEDWARD側、何日も検討されるならLステップ側になります。

それでも残るもの

どちらを選んでも、共通して残るものがあります。

  • LINE公式アカウントの月額:拡張ツールとは別にかかります
  • 配信の通数:拡張ツール経由の配信も、LINE公式アカウント側の通数を消費します
  • LP・会員サイト:LINEの外の受け皿は、どちらにも含まれません

とくに2つ目は見落とされます。ツール側が「無制限」でも、LINE公式アカウントが無料プランなら送れるのは月200通です。数え方は 公式LINEの料金プラン にまとめてあります。

主要ツールを1枚で見比べたものは、LINE配信ツール比較 にまとめています。

よくある質問

QEDWARDとLステップは、どちらが優れていますか?

A比べられません。用途が別です。会員証とポイントカードが要るならEDWARD、ステップ配信で売るまでの道を作るならLステップです。

Q両方使うことはできますか?

A同じLINE公式アカウントに複数の拡張ツールを繋ぐのは、Messaging APIの接続先が競合するため現実的ではありません。どちらか一方になります。

QEDWARDの無料プランでどこまでできますか?

A公開情報では確認できませんでした。「FREEプランあり(機能制限つき)」までは分かっています。30日間の全機能無料体験があるので、そこで実際に確かめるのが確実です。

QLINEミニアプリの会員証は、アプリを入れなくても使えますか?

A使えます。LINEの中でWebページとして開く仕組みなので、別途インストールは不要です。ここが専用アプリとの大きな違いになります。

Q小さな店舗でも導入できますか?

A導入は600社・2,400店舗とされ、単位が「店舗」で語られています。ただし費用対効果が出るかは、来店頻度と客数で変わります。まず無料体験で試してください。

まとめ|先に決めるのは用途

この記事の要点

  • EDWARDは会員証・ポイントカードが中心。実店舗向け
  • Lステップはステップ配信と分析が中心。オンライン向け
  • 課金はLステップが通数/EDWARDが機能の数
  • LINEミニアプリなので、アプリのインストールが要らない
  • 判断の目安は「決めるまでに何日かかるか」

私が見てきた範囲では、LINEのツール選びで遠回りする人は、機能を見比べすぎた人です。自分の問題を1行で書く前に、表を見始めた人と言い換えてもいいと思います。

「二度目に来てもらえない」のか、「登録はされるが買われない」のか。ここが決まれば、候補は半分になります。

そして、どちらを選んでもLINEの外側は残ります。LP、会員サイト、顧客管理。どのツールの料金表にも載っていない部分です。

だから私は、ツールをつくるときに「LINEを拡張すること」を機能として置きませんでした。つなぎ先が最初から決まっていることを中心に置いています。質問に答えると仕組みの型が図で出て、LPも会員サイトも公式LINEも、URLが発行された状態で完成します。

一般的なツールは、LINEを拡張するためのシステムです。私がつくったのは、構築者の思考が入ったシステムです。

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