LINE拡張ツール
LステップとLOYCUS|料金が非公開の理由
LステップとLOYCUS(ロイカス)を、2026年8月時点の公開情報で比較しました。LOYCUSは料金表を公開しておらず、無料プランもありません。これは高いという意味ではなく、始め方の設計が違うということです。その見分け方を解説します。

LOYCUSというツールを見つけたのですが、料金が書いてありません。資料請求しないと分からないようです。高いということでしょうか。
中川 瞬高い安いの前に、始め方が違うツールです。そこを見分けられると、候補がすっきりします。
LINE拡張ツールを一覧で見ていくと、料金の欄が「要問い合わせ」になっているものが出てきます。比較表を作っている途中で、そこだけ空欄になります。
先にお伝えします。料金が公開されていないのは、高いからではありません。始め方が違うからです。
この記事では、LOYCUSを例にその見分け方を書きます。
LOYCUSはどんなツールか
LOYCUS(ロイカス)は、エキステム株式会社が提供するLINEマーケティングツールです。LINEの友だちを顧客データベースに変換するという考え方で作られています。
中心にあるのはデータ連携・CRM・MAです。外部の顧客データとLINEを結びつけ、条件を細かく絞って配信します。LINE Payのかんたん送金など、LINE公式アカウント単体では難しい機能も持っています。
プランはプロフェッショナルプランとエンタープライズプランの2つです。名前からも、想定している相手が読み取れます。
料金が公開されていない
LOYCUSの料金ページには、プラン名は載っていますが金額が載っていません。料金表はダウンロード(=連絡先を渡す)形になっています。
ここまで比べてきたツールと並べると、違いがはっきりします。
| ツール | 料金の公開状況 |
|---|---|
| Lステップ | 公式サイトに金額を掲載 |
| エルメ | 公式サイトに金額を掲載 |
| プロラインフリー | 公式サイトに金額を掲載 |
| エルわか | 公式サイトに金額を掲載 |
| Poster | シミュレーターで確認(金額は非掲載) |
| EDWARD | 非公開 |
| LOYCUS | 非公開(資料ダウンロード) |
そしてLOYCUSには無料プランがありません。初期費用の中身は、API連携・アカウント発行・初期構築のWBS提供・オンボーディングMTG2回とされています。
この「オンボーディングMTG2回」が、いちばん分かりやすいしるしです。人が付いて始めることが、最初から料金に含まれています。
自分で始めるか、相談して始めるか
ここからが、この記事でいちばん書きたいことです。
拡張ツールは、価格帯ではなく始め方で2つに分かれます。
相談を受けていて、料金非公開のツールについて聞かれることがあります。そのとき私が最初に確認するのは、金額ではありません。「誰が運用するか」です。
自分ひとりで触るなら、料金が見えないツールは候補から外して構いません。比較の段階で商談が必要になる時点で、想定されている相手が違います。
一方、担当者が複数いて、社内で承認を取って導入するなら話は変わります。むしろ打ち合わせが含まれているほうが早く立ち上がります。
無料プランが無いツールの試し方
「試せないなら、判断のしようがない」と思われるかもしれません。方法はあります。
- 資料をもらう前に、要件を1枚に書く:何と連携したいか、誰が運用するか、いつまでに動かすか。これを先に書いておくと、商談が「説明を聞く場」ではなく「合うか確かめる場」になります
- 初期費用に何が含まれるかを聞く:LOYCUSはWBSとMTG2回が含まれると公表しています。ここが曖昧なツールは、あとで追加費用が出ます
- 最低契約期間を必ず聞く:無料で試せないぶん、抜けられるかが重要になります
3つ目は、Lステップとエルメの記事でも書いた論点です。Lステップは3回課金するまで解約できません。試せないツールでは、この確認がより重くなります。
IT導入補助金という入口
LOYCUSはIT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業)の対象ツールとして公表されています。中小企業・小規模事業者なら、導入費用の一部が補助される仕組みです。
IT導入補助金は年度ごとに事業者とツールの登録が必要です。過去に対象だったことは、いま対象であることを意味しません。検討時に必ず、その年度の公式サイトで対象を確認してください。補助率や上限額も年度で変わります。
ここは見落とされやすい点です。無料プランが無いツールでも、補助金という別の入口があることがあります。「無料で試せないから候補外」と決める前に、確認する価値はあります。
どちらを選ぶかの基準
比べるべきは価格ではなく、「自分で始めるのか、相談して始めるのか」です。
| いまの状態 | 向いているほう |
|---|---|
| 自分ひとりで触る | Lステップ(無料プランで触れる) |
| 外部の顧客データと繋ぎたい | LOYCUS(データ連携・CRMが中心) |
| 社内で承認を取って導入する | LOYCUS(打ち合わせが初期費用に含まれる) |
| とりあえず触ってから決めたい | Lステップ(LOYCUSは無料プランなし) |
| 補助金を使いたい | LOYCUS(ただし年度ごとに要確認) |
それでも残るもの
どちらを選んでも、共通して残るものがあります。
- LINE公式アカウントの月額:拡張ツールとは別にかかります
- 配信の通数:拡張ツール経由の配信も、LINE公式アカウント側の通数を消費します
- LP・会員サイト:LINEの外の受け皿は、どちらにも含まれません
通数の数え方は 公式LINEの料金プラン に、主要ツールを1枚で見比べたものは LINE配信ツール比較 にまとめてあります。
よくある質問
QLOYCUSの料金はいくらですか?
A公開されていません。プロフェッショナルプランとエンタープライズプランの2つがあり、金額は資料のダウンロードか問い合わせで確認する形です。
Q料金非公開のツールは高いということですか?
A必ずしもそうではありません。個別の条件で見積もる設計というだけです。ただし、比較の段階で商談が必要になる点は変わりません。
Q無料で試せますか?
A無料プランはありません。初期費用にオンボーディングMTG2回が含まれるため、契約してから伴走で立ち上げる形になります。
Q補助金は必ず使えますか?
A使えるとは限りません。IT導入補助金は年度ごとに対象が変わります。また事業者側にも申請の要件があります。検討時にその年度の公式情報で確認してください。
Q個人事業主でも導入できますか?
Aできないとは書かれていませんが、プラン名と料金の出し方から見て、想定されているのは組織です。ひとりで運用するなら、料金が公開されているツールのほうが判断しやすくなります。
まとめ|始め方で分かれる
この記事の要点
- LOYCUSはデータ連携・CRM・MAが中心。友だちを顧客データベースにする考え方
- 料金は非公開。プロフェッショナルとエンタープライズの2プラン
- 無料プランなし。初期費用にオンボーディングMTG2回が含まれる
- 拡張ツールは価格ではなく「自分で始める」か「相談して始める」かで分かれる
- 無料で試せないぶん、最低契約期間の確認がより重要になる
私が見てきた範囲では、料金非公開のツールで止まる人は、金額に驚いた人ではありませんでした。ひとりで運用する前提なのに、伴走が前提のツールを候補に入れてしまった人です。比較表の空欄を埋めようとして、そこで時間が止まります。
逆に、社内に担当者がいて承認を取って進めるなら、打ち合わせが含まれているほうが早く動きます。同じツールでも、立場によって評価が反転します。
そして、どちらを選んでもLINEの外側は残ります。LP、会員サイト、顧客管理。どのツールの料金表にも載っていない部分です。
だから私は、ツールをつくるときに「LINEを拡張すること」を機能として置きませんでした。つなぎ先が最初から決まっていることを中心に置いています。質問に答えると仕組みの型が図で出て、LPも会員サイトも公式LINEも、URLが発行された状態で完成します。
一般的なツールは、LINEを拡張するためのシステムです。私がつくったのは、構築者の思考が入ったシステムです。
公式LINE、会員サイト、LP。相場で月3万円台になるこの3つを、AiCmoでは無料で、いくつでも使えるようにしています。料金も、問い合わせずに分かる形で出しています。無料プランの制限はデータ保存90日だけで、自分でアップグレードしない限り課金は発生しません。
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