LINE拡張ツール

LステップとLOYCUS|料金が非公開の理由

LステップとLOYCUS(ロイカス)を、2026年8月時点の公開情報で比較しました。LOYCUSは料金表を公開しておらず、無料プランもありません。これは高いという意味ではなく、始め方の設計が違うということです。その見分け方を解説します。

公開 2026-08-07 最終更新 2026-08-07 出典はすべて一次ソースで確認済み
LステップとLOYCUS|料金が非公開の理由
相談者

LOYCUSというツールを見つけたのですが、料金が書いてありません。資料請求しないと分からないようです。高いということでしょうか。

中川 瞬中川 瞬

高い安いの前に、始め方が違うツールです。そこを見分けられると、候補がすっきりします。

LINE拡張ツールを一覧で見ていくと、料金の欄が「要問い合わせ」になっているものが出てきます。比較表を作っている途中で、そこだけ空欄になります。

先にお伝えします。料金が公開されていないのは、高いからではありません。始め方が違うからです。

この記事では、LOYCUSを例にその見分け方を書きます。

LOYCUSはどんなツールか

LOYCUS(ロイカス)は、エキステム株式会社が提供するLINEマーケティングツールです。LINEの友だちを顧客データベースに変換するという考え方で作られています。

中心にあるのはデータ連携・CRM・MAです。外部の顧客データとLINEを結びつけ、条件を細かく絞って配信します。LINE Payのかんたん送金など、LINE公式アカウント単体では難しい機能も持っています。

プランはプロフェッショナルプランエンタープライズプランの2つです。名前からも、想定している相手が読み取れます。

料金が公開されていない

LOYCUSの料金ページには、プラン名は載っていますが金額が載っていません。料金表はダウンロード(=連絡先を渡す)形になっています。

ここまで比べてきたツールと並べると、違いがはっきりします。

ツール料金の公開状況
Lステップ公式サイトに金額を掲載
エルメ公式サイトに金額を掲載
プロラインフリー公式サイトに金額を掲載
エルわか公式サイトに金額を掲載
Posterシミュレーターで確認(金額は非掲載)
EDWARD非公開
LOYCUS非公開(資料ダウンロード)

そしてLOYCUSには無料プランがありません。初期費用の中身は、API連携・アカウント発行・初期構築のWBS提供・オンボーディングMTG2回とされています。

この「オンボーディングMTG2回」が、いちばん分かりやすいしるしです。人が付いて始めることが、最初から料金に含まれています。

自分で始めるか、相談して始めるか

ここからが、この記事でいちばん書きたいことです。

拡張ツールは、価格帯ではなく始め方で2つに分かれます。

始め方で、2つに分かれる 自分で始めるツール ・料金が公式サイトに載っている ・無料プランか無料体験がある ・登録したその日から触れる Lステップ/エルメ/ プロラインフリー/エルわか 相談して始めるツール ・料金は問い合わせ/資料請求 ・無料プランが無い ・初期費用に打ち合わせが含まれる LOYCUS ほか = 伴走が前提の設計 どちらが優れているかではなく、運用する人が誰かで決まります。
【図1】価格の高さではなく、始め方で分かれます。ここを取り違えると比較が止まります。

相談を受けていて、料金非公開のツールについて聞かれることがあります。そのとき私が最初に確認するのは、金額ではありません。「誰が運用するか」です。

自分ひとりで触るなら、料金が見えないツールは候補から外して構いません。比較の段階で商談が必要になる時点で、想定されている相手が違います。

一方、担当者が複数いて、社内で承認を取って導入するなら話は変わります。むしろ打ち合わせが含まれているほうが早く立ち上がります。

無料プランが無いツールの試し方

「試せないなら、判断のしようがない」と思われるかもしれません。方法はあります。

  • 資料をもらう前に、要件を1枚に書く:何と連携したいか、誰が運用するか、いつまでに動かすか。これを先に書いておくと、商談が「説明を聞く場」ではなく「合うか確かめる場」になります
  • 初期費用に何が含まれるかを聞く:LOYCUSはWBSとMTG2回が含まれると公表しています。ここが曖昧なツールは、あとで追加費用が出ます
  • 最低契約期間を必ず聞く:無料で試せないぶん、抜けられるかが重要になります

3つ目は、Lステップとエルメの記事でも書いた論点です。Lステップは3回課金するまで解約できません。試せないツールでは、この確認がより重くなります。

IT導入補助金という入口

LOYCUSはIT導入補助金(サービス等生産性向上IT導入支援事業)の対象ツールとして公表されています。中小企業・小規模事業者なら、導入費用の一部が補助される仕組みです。

補助金の対象は、年度ごとに変わります

IT導入補助金は年度ごとに事業者とツールの登録が必要です。過去に対象だったことは、いま対象であることを意味しません。検討時に必ず、その年度の公式サイトで対象を確認してください。補助率や上限額も年度で変わります。

ここは見落とされやすい点です。無料プランが無いツールでも、補助金という別の入口があることがあります。「無料で試せないから候補外」と決める前に、確認する価値はあります。

どちらを選ぶかの基準

比べるべきは価格ではなく、「自分で始めるのか、相談して始めるのか」です。

いまの状態向いているほう
自分ひとりで触るLステップ(無料プランで触れる)
外部の顧客データと繋ぎたいLOYCUS(データ連携・CRMが中心)
社内で承認を取って導入するLOYCUS(打ち合わせが初期費用に含まれる)
とりあえず触ってから決めたいLステップ(LOYCUSは無料プランなし)
補助金を使いたいLOYCUS(ただし年度ごとに要確認)

それでも残るもの

どちらを選んでも、共通して残るものがあります。

  • LINE公式アカウントの月額:拡張ツールとは別にかかります
  • 配信の通数:拡張ツール経由の配信も、LINE公式アカウント側の通数を消費します
  • LP・会員サイト:LINEの外の受け皿は、どちらにも含まれません

通数の数え方は 公式LINEの料金プラン に、主要ツールを1枚で見比べたものは LINE配信ツール比較 にまとめてあります。

よくある質問

QLOYCUSの料金はいくらですか?

A公開されていません。プロフェッショナルプランとエンタープライズプランの2つがあり、金額は資料のダウンロードか問い合わせで確認する形です。

Q料金非公開のツールは高いということですか?

A必ずしもそうではありません。個別の条件で見積もる設計というだけです。ただし、比較の段階で商談が必要になる点は変わりません。

Q無料で試せますか?

A無料プランはありません。初期費用にオンボーディングMTG2回が含まれるため、契約してから伴走で立ち上げる形になります。

Q補助金は必ず使えますか?

A使えるとは限りません。IT導入補助金は年度ごとに対象が変わります。また事業者側にも申請の要件があります。検討時にその年度の公式情報で確認してください。

Q個人事業主でも導入できますか?

Aできないとは書かれていませんが、プラン名と料金の出し方から見て、想定されているのは組織です。ひとりで運用するなら、料金が公開されているツールのほうが判断しやすくなります。

まとめ|始め方で分かれる

この記事の要点

  • LOYCUSはデータ連携・CRM・MAが中心。友だちを顧客データベースにする考え方
  • 料金は非公開。プロフェッショナルとエンタープライズの2プラン
  • 無料プランなし。初期費用にオンボーディングMTG2回が含まれる
  • 拡張ツールは価格ではなく「自分で始める」か「相談して始める」かで分かれる
  • 無料で試せないぶん、最低契約期間の確認がより重要になる

私が見てきた範囲では、料金非公開のツールで止まる人は、金額に驚いた人ではありませんでした。ひとりで運用する前提なのに、伴走が前提のツールを候補に入れてしまった人です。比較表の空欄を埋めようとして、そこで時間が止まります。

逆に、社内に担当者がいて承認を取って進めるなら、打ち合わせが含まれているほうが早く動きます。同じツールでも、立場によって評価が反転します。

そして、どちらを選んでもLINEの外側は残ります。LP、会員サイト、顧客管理。どのツールの料金表にも載っていない部分です。

だから私は、ツールをつくるときに「LINEを拡張すること」を機能として置きませんでした。つなぎ先が最初から決まっていることを中心に置いています。質問に答えると仕組みの型が図で出て、LPも会員サイトも公式LINEも、URLが発行された状態で完成します。

一般的なツールは、LINEを拡張するためのシステムです。私がつくったのは、構築者の思考が入ったシステムです。

公式LINE、会員サイト、LP。相場で月3万円台になるこの3つを、AiCmoでは無料で、いくつでも使えるようにしています。料金も、問い合わせずに分かる形で出しています。無料プランの制限はデータ保存90日だけで、自分でアップグレードしない限り課金は発生しません。

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