決済
PayPalの手数料|個人の落とし穴
PayPal(ペイパル)の手数料を、個人・小規模の受け取り視点で整理しました。国内の商用受け取りは3.6%+固定手数料。リンクで手軽に請求できる一方、パーソナルアカウントのままだと銀行に引き出せず、為替では3〜4%が上乗せされます。個人が最初にはまる落とし穴と、凍結リスクまで正直に解説します。2026年時点。

PayPalで代金を受け取ろうと思っています。手数料は3.6%くらいと聞きました。他に気をつけることはありますか?
中川 瞬手数料より先に、アカウントの種類を確認してください。パーソナルのままだと、受け取っても銀行に引き出せないことがあります。そこから書きますね。
PayPal(ペイパル)は、リンクを送るだけで代金を受け取れる手軽さが魅力です。カード情報を自分で預からずに済み、個人でもすぐ始められます。
ですが、個人が最初につまずくのは手数料ではありません。パーソナルアカウントのままだと、受け取ったお金を銀行に引き出せないことです。
この記事では、PayPalの手数料と、個人がはまりやすい落とし穴を、2026年時点の公開情報で整理します。手数料やルールは変わるため、契約前に必ず公式で確認してください。
PayPalの手数料は3.6%
まず、お金の話から。PayPalで商品やサービスの代金を受け取るとき、国内では3.6%+固定手数料がかかります(2026年時点)。
- 商用の受け取り:3.6%+固定手数料
- 初期費用・月額:0円
- 個人間の国内送金・購入:手数料なし
率だけ見れば、Stripeなどと大きく変わりません。手軽さも十分です。問題は、率に表れない部分にあります。ここから、その部分を順に見ていきます。
「個人」だと引き出せない
いちばんの落とし穴です。PayPalのアカウントには種類があり、パーソナルアカウントのままでは、残高を日本の銀行口座に引き出せません。
ビジネスで代金を受け取るなら、ビジネスアカウント(またはプレミア)にしておく必要があります。ここを確認しないまま受け取り続けると、売上がPayPalの中で止まったままになります。
為替で3〜4%が上乗せ
海外のお客様から受け取る、いわゆる越境の場面では、もう1つコストが乗ります。為替(通貨の両替)です。
PayPalの為替レートは、市場のレートにおよそ3〜4%が上乗せされています。金額が大きくなるほど、この差は無視できません。「手数料3.6%だけ」で計算すると、実際の手取りとずれます。
国内だけのやり取りなら、この点は気にしなくて大丈夫です。海外から受け取るときだけ、為替の上乗せを見込んでください。
PayPalも、凍結はある
最後に、これは決済サービス全般に言えることですが、PayPalもアカウントの制限・凍結が起きることがあります。
売上が急に増えた、商材が形のないもの(コンサル・講座など)、規約に触れる出品。こうした時に、一時的に資金が保留されることがあります。形のない商材の凍結については Stripeの手数料と使い方 でも詳しく触れています。
対策は同じです。提供内容と事業者情報を、最初から正直に登録しておくこと。売れてから慌てて直すより、事故が起きにくくなります。
どんな人に向くか
ここまでを踏まえると、PayPalが向くのは次のような場面です。
- リンクを送って、単発で代金を受け取りたい(請求書・個別販売)
- 海外のお客様からも受け取る(越境。ただし為替は見込む)
- サイトに複雑な決済を作り込まない
逆に、会員制の継続課金を、サイトに作り込みたいなら、Stripeなどのほうが向きます。違いは StripeとPayPalの比較 に、決済全体の選び方は 決済代行サービスの選び方 にまとめています。
よくある質問
QPayPalの手数料はいくらですか?
A国内で商品・サービスの代金を受け取る場合、3.6%+固定手数料です(2026年時点)。初期費用・月額は0円。個人間の国内送金は手数料がかかりません。
Q個人でもPayPalで受け取れますか?
A受け取れます。ただしパーソナルアカウントのままだと、銀行への引き出しができません。代金を受け取るなら、ビジネス(またはプレミア)アカウントにしてください。
Q海外から受け取ると、手数料は変わりますか?
A決済手数料に加えて、為替の上乗せ(市場レートに約3〜4%)が乗ります。国内より手取りが目減りするので、越境では合計で見積もってください。
QPayPalとStripe、どちらがいいですか?
A使い方で決まります。リンクで手軽に単発請求ならPayPal、サイトに継続課金を作り込むならStripeです。両方を使い分けるのも現実的です。
QPayPalでも凍結されますか?
Aあります。急な売上増や、形のない商材で資金が一時保留されることがあります。提供内容と事業者情報を正直に登録しておくと、起きにくくなります。
まとめ|手軽さと、引き出し
この記事では、PayPalの手数料と、個人がはまる落とし穴を整理しました。
この記事の要点
- 商用の受け取りは3.6%+固定。初期・月額は0円
- 最大の落とし穴はパーソナルだと銀行に引き出せないこと
- 海外から受け取ると為替で3〜4%が上乗せ
- PayPalも凍結・資金保留は起きうる
- 向くのはリンクで手軽に単発請求。継続課金の作り込みはStripe
私が相談を受けてきた中で、決済でつまずく人の多くは、手数料の率を間違えていたのではありませんでした。受け取った先で、お金が動かせなくなっていた人です。率は合っていたのに、アカウントの種類や為替で、手元に残る額がずれていました。
だから私は、ツールをつくるときに、決済はPayPalやStripeのような専用サービスと組み合わせる前提にしました。そのうえで、決済の手前にある「入口(公式LINE・LP)」と「渡す場所(会員サイト)」を、無料で用意することを中心に置いています。
なお、AiCmo自身の決済機能も追加を予定しています。
会員サイト・公式LINE・LP。相場で月3万円台になるこの3つを、AiCmoでは無料で、いくつでも使えるようにしています。無料プランの制限はデータ保存90日だけで、自分でアップグレードしない限り課金は発生しません。
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