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紹介キャンペーンのやり方|誰が紹介したか分からない

紹介キャンペーンは、特典よりも「誰が紹介したか」を数える仕組みで結果が変わります。やり方の5つの手順、紹介者を見分ける3つの方法、LINEの友だち紹介クーポンの仕様(2026年11月時点)、向いていない店まで整理しました。

公開 2026-11-09 最終更新 2026-11-09 出典はすべて一次ソースで確認済み
紹介キャンペーンのやり方|誰が紹介したか分からない
相談者

「お友だちを紹介してくれたら、おふたりに特典」というキャンペーンを始めました。新しいお客さんは来ているのに、誰の紹介なのか分からなくて、特典を渡せていません。

中川 瞬中川 瞬

よくある形です。特典の決め方より、「紹介された人が、どの入口から来たか」を残す仕組みが抜けていることが多いんです。どこで記録が消えるのか、順番に見ていきましょう。

紹介キャンペーンは、始めること自体は難しくありません。特典を決めて、お客さんに「紹介してください」と伝えるだけです。

つまずくのはその先です。新しいお客さんは来たのに、誰が紹介してくれたのか分からない。結果として、紹介してくれた人に特典を渡しそびれます。

紹介してくれた人は、自分の紹介が届いたかを覚えています。渡し漏れは、いちばん応援してくれている人の信頼を削ります。紹介キャンペーンは、特典より先に「誰が紹介したかを数える入口」を決めると、続けられる形になります。

この記事の要点①紹介者の特典を目立たせ、紹介された人の特典と2段で決める ②紹介者が分からなくなる原因は、口頭・共通の入口・時間差の3つ ③見分け方は紹介カード・来店時の質問・紹介者ごとの専用URLの3つ ④公式LINEの「友だち紹介クーポン」は無料で使えるが、獲得できない条件がある(2026年11月時点)。

紹介キャンペーンとは|仕組みと向く理由

紹介キャンペーンは、いまのお客さんに、家族や友人を紹介してもらう集客のやり方です。紹介してくれた人と、紹介されて来た人の両方に特典を用意するのが一般的です。

向いている理由は2つあります。1つは、知っている人からの紹介は信用されやすいこと。もう1つは、新しいお客さんが来たときだけ特典の費用がかかることです。広告のように、来なくても出ていくお金がありません。

さらに、紹介で来る人は、紹介してくれた人と好みや暮らしが近いことが多くあります。いまの良いお客さんに似た人が来やすいのも、紹介ならではの点です。

ただし、前提が1つあります。紹介したいと思ってくれるお客さんが、すでにいることです。ここは後半の「向いていない店」で正直に書きます。

紹介特典の決め方|紹介者側を目立たせる

特典は、紹介してくれた人の分と、紹介されて来た人の分を分けて決めます。

紹介してくれた人紹介されて来た人
役割声をかける手間をかける人はじめて試す人
合う特典次回の割引、ちょっとしたプレゼント、追加のサービス初回の割引、お試しの無料メニュー
渡すタイミング紹介された人が来店・購入したあと初回の来店・購入のとき

見落とされやすいのは、紹介してくれた人の特典です。告知を「紹介された方は初回半額」とだけ書くと、読んだ人は自分の話だと思いません。紹介する人が得をする一文を、先に書きます。

割引だけで考えなくてもかまいません。予約が埋まっている店なら、値引きより「優先で予約を取れる」「次回に1品つく」のほうが喜ばれることもあります。割引率の上限の出し方は店舗のクーポン集客で別にまとめています。

特典を大きくするときお店が取引に付けて渡す景品には、景品表示法で上限が決まっています。たとえば総付景品は、取引価額が1,000円未満なら200円、1,000円以上なら取引価額の10分の2が上限です(消費者庁「景品規制の概要」)。紹介の特典がこれにあたるかは条件によるため、高額にするときは専門家に確認してください。

紹介キャンペーンのやり方|5つの手順

流れは次の5つです。3つ目を飛ばすと、あとで紹介者が分からなくなります。

  1. 対象を決める:誰に紹介をお願いするか。全員か、何度か来てくれている人だけか
  2. 特典を決める:紹介した人・紹介された人の2段。渡す条件(来店したら、購入したら)も決める
  3. 紹介者を見分ける入口を決める:紹介カード、来店時の質問、紹介者ごとのURLのどれで残すか
  4. 知らせる:店頭、会計のとき、公式LINEの配信など。紹介する人の得を先に書く
  5. 数えて、特典を渡す:誰の紹介で何人来たかを記録し、紹介した人へ特典を届ける

告知の場所は、お店の公式LINEがあれば使いやすいです。友だちを増やす入口づくりは公式LINEの追加方法|QRコードと7つの経路にまとめました。

誰が紹介したか分からない3つの理由

ここからが本題です。紹介者が分からなくなる場所は、だいたい3つに決まっています。

① 口頭の紹介は、記録が残らない

「〇〇さんの紹介で来ました」と言ってもらえれば分かります。ですが、来た人が言い忘れる、お店の人が聞き忘れることは珍しくありません。

忙しい時間帯ほど、聞いたのにメモし忘れることも起きます。人の記憶に頼る入口は、忙しい日から崩れます。

② みんな同じ入口から来ている

紹介する人は、たいていお店のURLやQRコードを、そのまま友人に送ります。すると紹介された人も、チラシを見た人も、同じ入口から入ってきます。

友だちの数は増えても、どれが紹介でどれが紹介でないかは、入口では見分けがつきません。

③ 紹介から来店まで、時間が空く

紹介されたその日に来る人ばかりではありません。友だち追加は今週、来店は来月ということはよくあります。

その間に、紹介の話はお店の側からも、来た人の側からも薄れていきます。登録したときの記録と、来店・購入の記録がつながっていないと、ここで切れます。

紹介者を見分ける方法|カード・質問・URL

見分け方は3つあります。どれが正しいかではなく、お店の規模と、紹介がどこで起きるかで選びます。

方法やり方向いている場面弱いところ
紹介カード・紹介コード紹介する人の名前や番号を書いたカードを渡し、来た人に持ってきてもらう対面で紹介が起きる店カードを忘れる・なくす
来店時の質問問診票や予約フォームに「紹介者のお名前」欄を置く予約制の店・教室空欄のまま出される。表記ゆれ
紹介者ごとの専用URL紹介してくれる人ごとに別のURLを渡し、そこから登録してもらうLINEやSNSで紹介が起きる場合人数分のURLを作って渡す手間

紹介がLINEやSNSの中で起きるなら、入口そのものを紹介者ごとに分けるのがいちばん確実です。来た人が何も言わなくても、どのURLから入ったかで分かるからです。

カードや質問欄と組み合わせてもかまいません。1つの方法が抜けても、もう1つで拾える形にしておくと、渡し漏れが減ります。

LINEの友だち紹介クーポンでできること

公式LINE(LINE公式アカウント)には、標準の機能として「友だち紹介」のクーポンがあります。クーポンを作るときの獲得条件で「友だち紹介」を選ぶ形です(2026年11月時点)。

公式のマニュアルとコラムで確かめた仕様は、次のとおりです。

  • 友だちが紹介ページをシェアし、紹介された人が紹介ページから友だち追加すると、両方がクーポンを受け取れる
  • 紹介した人が受け取れる枚数は、上限なし、または1〜30枚で設定できる
  • 紹介された人が受け取ると、紹介した人に自動で通知が届く。この通知は無償で、文面は編集できない
  • 紹介された人が過去に一度でも友だちになったことがあると、受け取れない
  • 紹介ページ以外の経路で友だち追加した場合も、受け取れない
  • 紹介できる期間を決める。期間を過ぎると紹介も獲得もできなくなる

特典をクーポンで渡すなら、紹介から特典の受け取りまでが自動で進むのが強みです。通知も自動なので、紹介した人に「届きましたよ」と伝える手間もかかりません。

一方で、店頭のQRコードから先に友だち追加してしまった人は対象になりません。また、お店の画面で誰が誰を紹介したかを一覧で見る方法は、公式マニュアルでは見つけられませんでした。特典がクーポン以外のときや、紹介者ごとの人数を数えたいときは、別の入口と組み合わせます。

クーポンの作り方そのものはLINEクーポンの作り方で書いています。

確かめた出典LINEヤフー for Business「クーポンを作成する」(2026年4月27日更新)/同「友だち紹介クーポン」コラム(2025年9月17日更新)。いずれも2026年11月9日に確認。

AiCmoのパートナーURLで紹介者を分ける

公式LINEとつないで使うAiCmo(アイシーモ)には、登録経路の中に「パートナー一覧」という画面があります。紹介してくれる人ごとに、専用のURLを発行する機能です。

  1. パートナー名の欄に、紹介してくれる人の名前を1行に1人ずつ入れる
  2. 「URL一括発行」を押すと、人数分のURLができる
  3. 「全URLをCSV形式でコピー」でまとめて取り出し、本人にそれぞれ渡す
  4. 誰の紹介で何人登録し、何人が購入したかを「登録者名簿」「購入者名簿」で見る

ふつうの紹介リンクは、ブラウザに残る「Cookie(クッキー)」という記録で紹介者を判定するため、スマホとパソコンを使い分けると計測がずれることがあります。AiCmoは専用URLそのもので紹介者と登録者を結びつけるので、Cookieに頼りません。

前提として、公式LINEとAiCmoの連携と、経路を計測するためのLINEログインチャネルの設定が必要です。また、URLは人と1対1です。別の人のURLを渡すと、紹介の実績も別の人につきます。

正直に書いておくと、AiCmoのこの画面は「誰の紹介で来たか」を分けて数えるためのものです。紹介した人への特典は、名簿を見てお店から届けます。紹介から特典の受け取りまで自動で済ませたいなら、公式LINEの友だち紹介クーポンのほうが合っています。

次の一歩|紹介の入口を、人ごとに分ける

紹介してくれる人の名前を並べて入れるだけで、人数分の専用URLが一度にできます。紹介者の一括作成は無料プランから使えます。

画面の手順と、計測のための事前設定は登録経路の作り方(マニュアル)の2章にまとめました。ほかの機能は機能一覧で見られます。

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紹介キャンペーンが向いていない店

正直に書いておきます。次のような場合は、紹介キャンペーンより先にやることがあります。

  • まだ、くり返し来てくれるお客さんが少ない:紹介したいと思う人がいないうちは、特典を増やしても動きません。先に2回目に来てもらう設計から
  • 人に言いにくい悩みを扱う業種:通っていることを知られたくないお客さんが多いと、紹介は起きにくくなります
  • 予約がすでに埋まっている:新しい人が来ても受けられません。紹介より、いまのお客さんへのお礼を先にします
  • 紹介が月に数件で、顔と名前が全部分かる:手帳やカードで十分です。仕組みを入れる手間のほうが大きくなります

よくある質問

Q紹介キャンペーンの特典は、いくらくらいが目安ですか?

A決まった相場はありません。紹介で来た人が初回にいくら使うか、その後何回来るかから、出せる上限を逆算します。高額にするときは景品表示法の上限にも注意してください。

Q紹介した人と、された人、どちらに特典を出すべきですか?

A両方に出すのが一般的です。告知では、紹介する人の得を先に書きます。紹介された人の得だけだと、読んだ人が自分ごとだと思いません。

Q公式LINEの友だち紹介クーポンは無料ですか?

Aクーポン機能はどの料金プランでも使えます。紹介した人に届く獲得の通知も無償です(2026年11月時点)。

Q友だち紹介クーポンを受け取れなかった、と言われました。

A紹介された人が過去に一度でも友だちになっていた、紹介ページ以外から友だち追加した、受け取る時点でブロックしていた、のどれかが多いです。公式マニュアルに、どれも受け取れない条件として書かれています。

Q紹介者ごとのURLは、何人分まで作れますか?

AAiCmoのパートナー一覧では、名前を1行に1人ずつ入れて、まとめて何人でも発行できます。

まとめ|紹介は「数える」まで設計する

この記事の要点

  • 紹介キャンペーンは、紹介した人・された人の2段で特典を決め、紹介する人の得を先に伝える
  • 紹介者が分からなくなるのは、口頭の紹介・みんな同じ入口・来店までの時間差の3つ
  • 見分け方は紹介カード・来店時の質問・紹介者ごとの専用URL。1つが抜けても拾えるよう組み合わせる
  • 公式LINEの友だち紹介クーポンは無料で自動だが、過去に友だちだった人や別の入口から来た人は対象外(2026年11月時点)
  • 特典の額を決める前に、誰の紹介かを残す入口を決める
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