決済
BASEの手数料は高い?安い商品ほど重くなる理由
BASEの手数料はスタンダードなら3.6%+40円とサービス利用料3%、グロースなら2.9%+月16,580円〜。振込手数料250円も含め、単価別・月商別の手取りを表で計算しました(2026年11月時点)。

BASEの手数料は6.6%と聞きました。1,000円の雑貨を売ったら、手元には934円残る計算でいいですか?
中川 瞬実際は894円です。1件ごとに40円が乗るので、安い商品ほど率が上がります。ここから順に書きますね。
BASE(ベイス)の手数料は、よく「3.6%+3%=6.6%」とまとめられます。ですが、この率だけで計算すると、手取りがずれます。
理由は、決済手数料に1件ごとの40円が付いているからです。1万円の商品なら40円は小さくても、1,000円の商品では4%分の重さになります。
この記事では、BASEの手数料を2つのプランごとに整理し、振込手数料・事務手数料まで含めた手取りを、単価別・月商別の表で計算します。数字はすべてBASE公式ページで確かめた2026年11月時点のものです。料金は変わるため、始める前に公式で確認してください。
先に要点だけ書きます。
- スタンダード(月額0円):決済手数料3.6%+40円+サービス利用料3%
- グロース(月額あり):決済手数料2.9%、サービス利用料0円。年払いで月16,580円、月払いで月19,980円
- 振込のたびに振込手数料250円。2万円未満の振込は事務手数料500円が加わる
- グロースが得になるのは、単価5,000円なら月商およそ37万円から(年払いの場合)
BASEの手数料は2つのプランで変わる
BASEには、スタンダードプランとグロースプランの2つがあります。どちらも初期費用は0円です。違うのは「月額を払うかどうか」と、その代わりに下がる手数料の率です。
| 項目 | スタンダード | グロース |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 |
| 月額費用 | 0円 | 年払い 月16,580円(12か月一括198,960円・税込)/月払い 月19,980円 |
| 決済手数料(カード・コンビニ・銀行振込など) | 3.6%+40円 | 2.9% |
| 決済手数料(PayPay・Amazon Pay・PayPal) | 4.6%+40円 | 3.9% |
| サービス利用料 | 3% | 0円 |
| 振込手数料 | 250円 | 250円 |
| 事務手数料(振込額2万円未満のとき) | 500円 | 500円 |
出典は BASE公式の料金ページ と 特定商取引法に基づく表記、BASEヘルプ です(2026年11月時点)。
PayPay・Amazon Pay・PayPalで払われた注文は、どちらのプランでも1%上乗せになります。公式では「システム手数料相当額1%」と書かれています。
グロースプランは2022年の開始時、月額5,980円でした。そのころの記事には「月商17万円を超えると得」と書かれたものが今も残っています。現在の月額は年払いで16,580円です。古い記事の分岐点では計算が合いません。
スタンダードは3.6%+40円と3%
月額0円のスタンダードプランは、売れたときだけ手数料がかかります。売れない月の固定費はゼロです。始めたばかりの人には、ここが大きな安心です。
かかるのは2つです。決済手数料の3.6%+40円と、サービス利用料の3%。サービス利用料は、特定商取引法の表記で「消費税・送料を含む販売価格」の3%とされています。
40円が、安い商品ほど重くなる
ここが、上位の解説記事であまり触れられていない点です。40円は「率」ではなく「1件ごとの定額」なので、単価が下がるほど、売上に占める割合が上がります。
| 注文金額 | 決済手数料 | サービス利用料 | 手数料の合計 | 手取り | 実質の率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1,000円 | 76円 | 30円 | 106円 | 894円 | 10.6% |
| 3,000円 | 148円 | 90円 | 238円 | 2,762円 | 7.9% |
| 5,000円 | 220円 | 150円 | 370円 | 4,630円 | 7.4% |
| 10,000円 | 400円 | 300円 | 700円 | 9,300円 | 7.0% |
※カードなどで払われた場合(3.6%+40円)。注文金額は送料・消費税を含む合計で計算。振込手数料は別。
BASEの手数料は「6.6%」ではなく、1件あたりの円で見ないと手取りが読めません。アクセサリーや焼き菓子のように1,000円前後の商品が中心なら、売上の1割が手数料に回る前提で値付けを考えてください。
グロースプランは月額と引き換えに2.9%
グロースプランは、月額を払う代わりに決済手数料が2.9%になり、サービス利用料と40円がなくなるプランです。売上が大きいほど、月額の重さが薄まります。
月額は、年払いなら月16,580円(12か月一括198,960円・税込)、月払いなら月19,980円です。年払いのほうが月3,400円安くなります。
切り替えのルールも確認しておきます。スタンダードからグロースへは即時に変わります。一方、グロースからスタンダードへ戻すのは、契約期間が終わってからです。年払いで申し込むと、12か月は戻せないということです。
売上がまだ安定しないうちは、まず月払いで試すか、スタンダードのまま様子を見るのが無難です。
振込手数料と事務手数料は両プラン共通
売上は、BASEに「振込申請」をして初めて口座に入ります。このとき、どちらのプランでも次の費用が引かれます。
- 振込手数料:一律250円(振込のたび)
- 事務手数料:500円(振込額が2万円未満のときだけ)
たとえば1万5,000円で振込申請すると、750円が引かれて14,250円が届きます。小まめに引き出すほど損をするので、2万円以上たまってから申請するのが基本です。
通常、入金は申請から10営業日かかります。急ぐ場合は「お急ぎ振込」(申請額の1.5%)や「最速振込」(申請額の3%・最短当日)があり、これも振込手数料・事務手数料とは別にかかります。
もう1つ、見落としやすいのが振込申請の期限です。BASEのヘルプでは、売上計上から180日を期限としており、過ぎた売上は失効します。売上を置きっぱなしにしないでください。
手取りの計算例|月商別に比べる
では、月の売上で比べます。単価5,000円・カード決済・月1回の振込(2万円以上)で計算しました。グロースは年払いの月16,580円です。
| 月商(件数) | スタンダードの費用 | スタンダードの手取り | グロースの費用 | グロースの手取り |
|---|---|---|---|---|
| 10万円(20件) | 7,650円 | 92,350円 | 19,730円 | 80,270円 |
| 30万円(60件) | 22,450円 | 277,550円 | 25,530円 | 274,470円 |
| 50万円(100件) | 37,250円 | 462,750円 | 31,330円 | 468,670円 |
| 100万円(200件) | 74,250円 | 925,750円 | 45,830円 | 954,170円 |
※費用=決済手数料+サービス利用料(スタンダードのみ)+月額(グロースのみ)+振込手数料250円。私が公式の料率で計算した目安です。
月商30万円までは、スタンダードのほうが手取りが多い。50万円では逆転し、100万円では月に約2万8,000円の差がつきます。
グロースプランの分かれ目は単価で動く
2つのプランの差は、売上の3.7%(6.6%−2.9%)と、1件40円です。この合計が月額を超えたら、グロースのほうが得になります。
| 平均単価 | 年払い(月16,580円) | 月払い(月19,980円) |
|---|---|---|
| 1,000円 | 月商 約21.5万円〜 | 月商 約26万円〜 |
| 3,000円 | 月商 約33万円〜 | 月商 約40万円〜 |
| 5,000円 | 月商 約37万円〜 | 月商 約44万円〜 |
単価が安い店ほど、早くグロースに切り替えたほうが得になります。40円の重さが、ここにも出ます。
計算式は「月額 ÷(0.037+40円÷平均単価)」です。自分の店の平均単価を入れれば、分かれ目が出せます。PayPayなどで払われる割合が高い店は、両プランとも同じ1%が乗るので、分かれ目はほぼ変わりません。
PAY IDアプリ経由の注文は別の料金
BASEの購入者向けアプリ「PAY ID」から入った注文には、プランとは別の手数料がかかります。ヘルプでは、決済手数料3.6%+40円にサービス利用料5.9%と案内されています。
アプリで新しいお客様に見つけてもらえる代わりの費用です。アプリ経由の注文が多い店は、上の表より費用が増える前提で見てください。
BASEの手数料が高いと感じたら
先に、正直に書いておきます。BASEの手数料は、お店のページ・カート・決済・購入者向けアプリまで込みの値段です。決済だけの会社の率と、そのまま比べるのは公平ではありません。
そのうえで、「高い」と感じたときの打ち手は3つです。
- 単価を上げる:セット販売にすると、40円の回数が減る
- 振込をまとめる:2万円以上で申請し、事務手数料500円を避ける
- 分かれ目を超えたらグロースへ:上の表で自分の単価の行を見る
もう1つの考え方は、リピーターへの販売だけ、別の決済で受けることです。新しいお客様はBASEで見つけてもらい、2回目以降はLINEやLPから直接買ってもらう。2回目が来ない悩みは ネットショップの集客 にまとめています。
決済会社の手数料を比べるなら、対面にも強い Squareの手数料、リンク請求で手軽な PayPalの手数料、継続課金にも使える UnivaPayの手数料 が参考になります。同じネットショップ型なら STORESの手数料 と並べて見てください。
BASEのままでいい人
- まだ月商が小さく、売れない月に固定費を払いたくない人
- BASEのアプリなどで、新しいお客様に見つけてもらいたい人
- お店づくり・カート・決済を1つの申し込みで済ませたい人
この3つに当てはまるなら、手数料を払ってでもBASEを使う意味があります。無理に乗り換える必要はありません。
AiCmo(アイシーモ)の決済は、UnivaPay・Stripe・Squareと連携して、LP・LINE・ネットショップからそのまま支払いを受け付けます。ネットショップは販売手数料0円で、手数料は連携する決済会社に払う分だけです。
AiCmo向けのUnivaPayフリープランなら、初期0円・月額0円・決済手数料3.7%です(審査あり)。
仕組みは AiCmo決済 に、お店の見た目は58業種・348パターンの ネットショップのデザイン見本 にまとめています。購入した方には自動でラベルが付き、お礼や次のご案内まで自動でつながります。
ただし、BASEには購入者向けアプリという集客の場が付いています。新しいお客様に見つけてもらう場としてはBASEが向いていて、AiCmoが向くのは、LINEやLPで関係ができたお客様に売る場面です。役割が違います。
よくある質問
QBASEの手数料は全部で何%ですか?
Aスタンダードプランなら3.6%+40円+3%です(2026年11月時点)。率だけなら6.6%ですが、1件ごとの40円があるため、1,000円の商品では約10.6%、1万円の商品では7.0%になります。
Qグロースプランにすると、いくらから得ですか?
A平均単価で変わります。年払い(月16,580円)なら、単価3,000円で月商約33万円、単価5,000円で約37万円が目安です。月払い(月19,980円)だと分かれ目は上がります。
Q振込手数料はいくらですか?
A1回250円です。振込額が2万円未満のときは、さらに事務手数料500円がかかります。どちらもプランに関係なく同じです。
Q手数料は送料にもかかりますか?
Aサービス利用料3%は、特定商取引法の表記で消費税・送料を含む販売価格に対してかかるとされています。決済手数料もBASEのヘルプの計算例では送料を含む合計で計算されています。
Qグロースからスタンダードにすぐ戻せますか?
Aすぐには戻せません。グロースの契約期間が終わってからの反映です。年払いなら12か月続くので、迷うなら月払いから試してください。
Q売上を引き出さないまま置いておいても大丈夫ですか?
A期限があります。BASEのヘルプでは売上計上から180日が振込申請の期限で、過ぎると失効し、取り消せません。2万円たまったら申請する習慣にすると安全です。
まとめ|率ではなく、1件の円で見る
この記事では、BASEの手数料を2つのプランと振込の費用まで含めて整理しました(2026年11月時点)。
この記事の要点
- スタンダードは3.6%+40円+3%。月額は0円
- 40円の定額があるため、1,000円の商品では約10.6%になる
- グロースは2.9%で、年払い月16,580円/月払い月19,980円
- 分かれ目は単価で動く。単価5,000円なら月商約37万円から
- 振込は250円、2万円未満なら+500円。期限は180日
私が相談を受けてきた中で、ネットショップの手数料でつまずく人の多くは、率を知らなかったわけではありませんでした。率だけで値付けをして、1件ごとの定額と振込の費用を見込んでいなかった人です。
BASEで見つけてもらい、関係ができたお客様にはLINEから直接ご案内する。この2段にすると、手数料の重さを売上の全部に背負わせずに済みます。どこで何を売るかを、手数料の表と一緒に決めてください。
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