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コミュニティツール比較|移るとき会員が残らない
Discord・Slack・Facebookグループ・LINEオープンチャット・Circleを「料金の型」と「会員の情報が手元に残るか」で比較。2026年11月時点の公式料金と、人数で総額が変わる計算、移るときに困る点を整理しました。

講座の受講生どうしで話せる場所を作りたいです。DiscordかSlackか、LINEのオープンチャットか。結局どれがいいんでしょうか?
中川 瞬機能で比べると決まりません。先に見るのは「料金の型」と、あとで移るときに会員の情報が手元に残るかの2つです。そこから整理しますね。
コミュニティツールを比べるとき、多くの記事は機能の一覧から入ります。ですが、チャット・投稿・通知といった基本の機能は、どのツールにもだいたいそろっています。
違いが大きいのは、お金のかかり方と、やめるときに何が残るかです。コミュニティツールは、機能ではなく「料金の型」と「名簿が手元に残るか」で選ぶと、あとで困りません。
この記事では、Discord・Slack・Facebookグループ・LINEオープンチャット・Circleを、この2つの軸で整理します。料金は2026年11月時点の公式サイトで確かめた数字です。変わることがあるので、契約前に必ず公式で確認してください。
コミュニティツール比較|料金は4つの型
先に全体の地図です。コミュニティツールの料金は、大きく4つの型に分かれます。
| 料金の型 | 代表的なツール | お金のかかり方 |
|---|---|---|
| 無料型 | Discord・LINEオープンチャット・Facebookグループ | 基本機能は0円 |
| 人数課金型 | Slack | 1人あたりの月額×人数 |
| 月額+手数料型 | Circle | 月額固定+売上の数% |
| 売上手数料型 | オンラインサロンの専用プラットフォーム | 会費の一定割合 |
型が違うと、会員が10人のときと100人のときで、安いツールが入れ替わります。だから「どれが安いか」は、人数と会費を決めてからでないと答えが出ません。
無料型|Discord・LINEオープンチャット・Facebook
いちばん始めやすいのが無料型です。場所を作って人を招くだけなら、料金はかかりません。Discordの利用規約にも、基本機能の利用に料金はかからない旨が書かれています。
Discord|話題ごとに部屋を分けられる
サーバーの中に、話題ごとのチャンネルを作れます。役割(ロール)ごとに、見られる部屋・書ける部屋を分けられるのが特徴です。音声で話す部屋も作れます。
一方で、もともとゲームの文化から広がったツールなので、初めて触る人には画面が少し難しく感じられます。参加者の年齢層によっては、最初の案内に手間がかかります。
LINEオープンチャット|参加のハードルが低い
ふだん使っているLINEから入れるので、参加の手間がいちばん少ないのが強みです。LINE公式のヘルプによると、参加するときは「新しいプロフィールで参加」を選び、トークルームごとに名前と画像を設定します。
つまり、参加者は自分のLINEの名前を出さずに参加できます。気軽さの裏返しとして、運営側はその人の連絡先を知らないまま、という点は覚えておいてください。
Facebookグループ|実名に近い交流
Facebookのアカウントで参加するため、実名に近い形での交流になりやすいのが特徴です。グループを非公開にして、メンバーだけが投稿を見られるようにもできます。参加者がふだんFacebookを使っているかどうかで、向き不向きが分かれます。
人数課金型|Slackは人が増えるほど上がる
Slackは仕事のチャットとして広く使われています。無料のフリープランもありますが、公式の料金ページには「メッセージは90日間保存され、検索可能」「1年後にデータが削除されます」とあります。講座の質問や答えを残しておきたいなら、ここが一番の注意点です。
有料のプロプランは、1ユーザーあたり月925円(年払い)/月1,050円(月払い)です(2026年11月時点・Slack公式)。料金は人数に比例します。
社内やチームで少人数を回すには、とても良くできたツールです。ただ、会員が増えていく講座やサロンに使うと、成功するほど費用が重くなる構造になります。
月額+手数料型|Circleは海外のドル建て
Circle(サークル)は、コミュニティと講座、会費の受け取りを1つにまとめられる海外のサービスです。公式の料金ページでは、いちばん下のProfessionalが月89ドル(年払い基準・税別)+取引手数料2%です(2026年11月時点)。
上のBusinessは月199ドル・1%、Scaleは月419ドル・1%と、月額を上げるほど手数料の率が下がる作りです。14日間の無料トライアルがあります。
注意したいのはドル建てであることです。円で払う人は、為替によって毎月の負担が変わります。画面や案内も英語が中心なので、参加者が使いこなせるかも先に確かめておくと安心です。
売上手数料型|サロン系のプラットフォーム
オンラインサロンの専用プラットフォームは、会費の一定割合を手数料として払う型が中心です。開設費は0円で、集客の入口になってくれるものもあります。
この型は、会員が少ないうちは負担が軽く、会費の売上が伸びるほど手数料も同じ割合で増えます。
率はサービスごとに違うので、個別の記事で整理しています。DMMオンラインサロンの手数料やCAMPFIREコミュニティの手数料、全体の比較はオンラインサロンのプラットフォーム比較をご覧ください。
もう1つの軸|会員の情報が手元に残るか
料金の次に見てほしいのが、ここです。上位の比較記事ではあまり触れられていませんが、あとで別のツールに移るとき、いちばん困るのがここです。
| ツール | 参加のしかた | 移るとき |
|---|---|---|
| Discord | Discordのアカウント | 新しい場所への呼びかけが中心 |
| LINEオープンチャット | トークルームごとの別プロフィール | 運営は連絡先を知らない |
| Facebookグループ | Facebookのアカウント | 新しい場所への呼びかけが中心 |
| Slack | メールアドレスで招待 | 招待した側に名簿が残りやすい |
| Circle | Circleに登録 | 全プランに一括の取り込み・書き出し |
無料型の3つは、どれも参加者がそのサービスのアカウントで入る仕組みです。運営側に、会員の連絡先が名簿として渡されるわけではありません。
そのため、場所を移すときは、いまのグループの中で「次はこちらへ」と呼びかけるしかありません。呼びかけに気づかなかった人とは、そこで連絡が途切れます。ここが、無料型のいちばん見落とされやすいコストです。
グループがどれだけ盛り上がっていても、移った先に全員が来てくれるとは限りません。名簿が自分の手元にあるかどうかは、始める前にしか選べません。考え方は顧客リストは資産にまとめています。
作り方より先に、置き場所を決める
コミュニティの立ち上げ方や、過疎らせないための最初の30日の動き方は、オンラインコミュニティの作り方で6つのステップに分けて書いています。ツールを決めたら、そちらに進んでください。
向いているツール・向いていない人
ここまでを、使う人の状況に当てはめるとこうなります。
- まず無料で、気軽に話せる場がほしい → LINEオープンチャット。参加のハードルが最も低い
- 話題ごとに部屋を分けたい・音声で話したい → Discord
- 少人数のチームで、仕事の連絡をまとめたい → Slack
- 英語の画面でもよく、講座と会費を1つにしたい → Circle
- 集客の入口もプラットフォームに頼りたい → 売上手数料型のサロン系
逆に、無料型が向いていないのは、会費をもらって長く続ける人です。お金を払っている会員の連絡先が自分の手元に無いと、退会・再入会・別の講座の案内のたびに困ります。
また、人数課金型が向いていないのは、会員を増やしていきたい人です。図1のとおり、人数がそのまま費用になります。
講座は会員サイト、交流はSNSのグループ、と場所が分かれると、入会や退会のたびに招待や削除を手でやることになります。会員の連絡先も、ツールごとに散らばります。
AiCmoのコミュニティは、ログインした会員だけが見られる投稿・コメント・いいねの場所です。会員サイト・決済・公式LINEと同じ中にあるので、購入した人がそのまま会員になり、新しい投稿は公式LINEでお知らせできます。料金はスタンダードプラン(月4,980円・税込)からです。
くわしくはAiCmoコミュニティのページにまとめました。会員サイトは無料プランから使えるので、まず会員サイトで始めて、交流の場が必要になったらコミュニティを足す順番もできます。
よくある質問
Q無料で使えるコミュニティツールはどれですか?
ADiscord・LINEオープンチャット・Facebookグループは、基本機能を無料で使えます。Slackにも無料プランがありますが、メッセージは90日分しか見られず、1年後にデータが削除されます(2026年11月時点・Slack公式)。
QSlackをコミュニティに使うと、いくらかかりますか?
Aプロプランは1ユーザーあたり月925円(年払い)です。会員30人なら月27,750円、100人なら月92,500円になります。人数に比例して増える点に注意してください。
QDiscordとLINEオープンチャットは、どちらがいいですか?
A参加のしやすさならLINEオープンチャット、話題ごとに部屋を分けたいならDiscordです。どちらも、運営側に会員の連絡先は渡りません。会費を取るなら、名簿をどこに持つかを別に考えてください。
QCircleは日本語で使えますか?料金は円ですか?
ACircleは海外のサービスで、公式の料金はドル建てです(Professionalは月89ドル・年払い基準・税別)。円で払うと、為替で毎月の負担が変わります。
Qいまのグループから別のツールに移るには?
A無料型のグループは、運営側に名簿が無いため、グループ内で新しい場所を案内するのが基本です。案内は何度かに分けて出し、移った人数を数えながら進めると取りこぼしが減ります。
まとめ|選ぶ前に「移るとき」を考える
この記事の要点
- コミュニティツールは料金の型で4つ:無料型・人数課金型・月額+手数料型・売上手数料型
- Slackのプロは1人月925円(年払い)。100人で月92,500円になる
- Circleは月89ドル+手数料2%から。ドル建てで為替の影響を受ける
- 無料型は会員の連絡先が運営に渡らない。移るときは呼びかけるしかない
- 会費を取って長く続けるなら、名簿を手元に持てるかで選ぶ
私がツールを作るときに、コミュニティを会員サイト・決済・公式LINEと同じ中に置いたのは、この「移るときに会員が残らない」問題を避けたかったからです。どのツールを選ぶにしても、始める前に、やめるときのことを一度だけ考えておいてください。
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