決済
高額講座の分割払い|未回収を負わない受け方
高額講座を分割払いで売るとき、怖いのは未回収です。分割には「事業者に一括で入る形」と「毎月入る形」の2種類があり、未回収を負うかどうかはここで決まります。個人事業主の導入方法、手数料の負担、向いていない人まで、公式の情報で整理しました。

30万円の講座を売っています。「一括だと厳しい」と言われることが多くて、分割払いを入れたいです。でも、途中で払われなくなったらと思うと怖くて。
中川 瞬その怖さは、分割の「形」で決まります。事業者に一括で入る形なら、途中の回収はカード会社の仕事です。毎月入る形だけが、未回収をこちらが負います。先にその違いからお見せしますね。
高額の講座やコンサルを売っていると、「一括だと買えない」という声に何度も出会います。分割払いを入れれば、その人たちにも届きます。
迷う理由は、たいてい1つです。途中で払われなくなったら、どうするのか。私が受ける決済の相談でも、回数や手数料より先に、この不安が出てきます。
先に結論を書きます。分割払いの未回収を負うかどうかは、回数ではなく「入金のされ方」で決まります。この記事では、その仕分けから、個人事業主の導入方法、手数料の負担までを整理します。
この記事の要点①分割は「事業者に一括で入る形」と「毎月入る形」の2種類 ②一括で入る形は、回収をカード会社や信販会社が行う ③Stripe公式では、分割でも加盟店の追加手数料は無い ④毎月入る形を選ぶなら、請求が止まったときの備えを先に決める。
分割払いを入れると何が変わるか
高額商品で分割払いを用意する理由は、シンプルです。「欲しいけれど、一度には払えない」人を、取りこぼさないためです。
30万円を一括で払える人は限られます。月々に直せる選択肢があると、買える人の幅が広がります。講座の価値を下げる値引きとは違い、価格はそのままで、払い方だけを増やす方法です。
一方で、売る側には新しい不安が生まれます。途中で払われなくなる。カードが止まる。連絡がつかなくなる。この不安が現実になるかどうかは、次の章の「2種類」のどちらを選ぶかで変わります。
分割払いは2種類|入金のされ方で違う
「分割払い」とひとことで言っても、お金の流れは2つに分かれます。お客さんにとっては同じ「分割」でも、事業者の手元への入り方がまったく違います。
A:カード会社が立て替える形
いちばん身近なのは、クレジットカードの分割払いです。Stripeの公式ドキュメントには、加盟店は通常のカード決済と同じように全額を受け取り、お客さんのカード会社が信用を供与して、分割で回収すると書かれています(2026年11月時点)。
カードを使わないショッピングクレジット(信販)も同じ形です。三井住友カードの案内では、支払回数が変わっても加盟店には一括で立て替え、立替金はカード会社がお客さんから回収するとされています。
B:事業者が毎月請求する形
もう1つは、事業者がお客さんのカードに毎月請求する形です。仕組みはサブスク(継続課金)に近く、決まった回数で止めます。銀行振込で毎月払ってもらう「自社分割」も、この仲間です。
この形では、毎月の請求が通るかどうかに、入金が左右されます。カードの期限切れや利用枠の不足で請求が通らなければ、その月のお金は入りません。未回収を負うのは、この形だけです。
個人事業主が分割決済を導入する方法
分割払いは、法人でなくても導入できます。多くの場合、決済代行会社と契約し、その会社が対応している分割の機能を使うのが入り口です。
決済代行の審査を先に通す
分割払いの前に、まずカード決済そのものの審査があります。審査で見られるのは、特商法の表記・プライバシーポリシー・商品ページなどです。個人でも通すための順番は、決済は個人でも使えるかにまとめています。
注意したいのは、分割払いや継続課金は、審査の結果によって使えるかどうかが決まることがある点です。申し込むときに、分割で売りたい商品と金額を伝えておくと、あとで慌てずに済みます。
使えるカードと回数には制約がある
カードの分割払いは、どのカードでも使えるわけではありません。Stripeの公式ドキュメントでは、次のように案内されています(2026年11月時点)。
| カードブランド | 分割払い |
|---|---|
| Visa/Mastercard | 最大60回 |
| JCB | 最大24回 |
| ダイナースクラブ | 分割は非対応(リボ・ボーナス払いは対応) |
| アメリカン・エキスプレス/Discover | 非対応 |
このほか、日本で発行されたクレジットカードであることが条件で、デビットカードやプリペイドカードは使えません。継続支払いにも使えないとされています。
つまり、カードの分割払いだけを用意しても、使えないお客さんが一定数出ます。アメックスの方、デビットカードの方には、別の払い方が要ります。
出典Stripe「日本での分割払いによるカード支払いの受け付け」。UnivaPayも公式サイトで「分割決済でも即時一括入金を実現」と案内しています(UnivaPay公式)。回数や条件は、契約する会社で必ず確認してください。
分割手数料は誰が払うか
分割払いを入れると、事業者の手数料が増えるのではと心配されることがあります。カードの分割払いについては、Stripeの公式に「分割払いを受け付けても、追加の手数料は発生しない」と書かれています(2026年11月時点)。
お客さん側は、カード会社に分割の利息を払う場合があります。同じ案内では、2回払いとボーナス払いには通常かからず、それ以外の回数にはかかるとされています。利息の額は、お客さんがカード会社に確かめる形です。
後払いやショッピングクレジットの中には、分割の手数料を事業者が持つサービスもあります。お客さんの負担は軽くなりますが、そのぶん事業者の取り分が減ります。どちらが払うかは、サービスごとの契約で決まると覚えておいてください。
毎月入る形の未回収に備える
事業者に毎月入る形(B)を選ぶ場面もあります。カードの分割が使えないお客さん向けや、回数をこちらで自由に決めたいときです。そのときは、売る前に3つを決めておきます。
- 請求が通らなかったときの連絡:誰が、いつ、どの手段で連絡するか
- 受講を止める条件:何回滞ったら、講座や会員サイトの提供を止めるか
- 申込時の約束:支払回数・総額・途中解約の扱いを、申込ページと契約書に書く
請求が通らない原因で多いのは、本人の意思ではなくカードの期限切れや利用枠です。この「意図しない止まり方」の防ぎ方は、サブスク決済の始め方で詳しく書いています。
毎月の銀行振込で受ける場合は、毎月、誰が払ったかを通帳と照らし合わせる手間が続きます。振込の確認と消込の負担は、銀行振込の確認の手間にまとめています。
なお、自社で代金を分けて受け取る形は、内容によって割賦販売法などの決まりが関わることがあります。この記事は法律の助言ではありません。始める前に、専門家に確認してください。
分割払いを入れなくてよい人
分割払いは、すべての商品に必要なわけではありません。次のような場合は、入れなくてよいと私は考えています。
- 単価が数万円までの商品:お客さんがカード会社側で、あとから分割やリボに変えられる場合が多く、売る側で用意する必要が薄い
- 月額で続けてもらう商品:最初からサブスク(月額)で設計したほうが自然
- お客さんの多くが法人:請求書払いや掛け払いのほうが合う
- まだ1件も売れていない商品:先に一括で売れるかを確かめ、「一括だと厳しい」という声が出てから足しても遅くない
もう1つ。毎月入る形しか用意できず、止まったときに連絡する時間も取れないなら、無理に入れないほうが安全です。回収の手間が、講座づくりの時間を削ります。
私が開発しているAiCmo(アイシーモ)では、商品ごとに一括払い・一括分割(事業者へは一括入金・お客さんは分割)・分割払い(事業者へも月々入金)・サブスク・銀行振込を選べます。分割や継続課金が使えるかは、決済会社の審査結果で決まります。
決済リンクから買った人には自動でラベルが付き、購入後のご案内につなげられます。毎月の請求は売上管理の「分割払い・サブスク」の欄で確かめられます。設定のしかたは商品登録の使い方にあります。
決済機能は無料のフリープランから使え、UnivaPay・Stripe・Squareと連携します。AiCmoが決済手数料を上乗せすることはありません。くわしくはAiCmo決済をご覧ください。有料プランを選ばない限り、自動で課金されません。
分割払いでよくある質問
Q個人事業主でも、分割払いを導入できますか?
Aできます。決済代行会社と契約し、その会社の分割の機能を使うのが一般的です。分割や継続課金は審査の結果で使えるかが決まることがあるため、申し込むときに分割で売りたい商品を伝えておきます。
Qカードの分割払いだと、事業者には毎月入金されるのですか?
Aいいえ。Stripeの公式では、加盟店は通常のカード決済と同じように全額を受け取るとされています。分割の回収は、お客さんのカード会社が行います(2026年11月時点)。
Q分割払いを入れると、決済手数料は上がりますか?
AStripeの公式では、カードの分割払いを受け付けても追加の手数料は発生しないとされています。お客さんはカード会社に利息を払う場合があります。事業者が分割手数料を持つサービスもあるので、契約ごとに確かめてください。
Qアメックスのお客さんが分割を選べません。
AStripeの公式では、アメリカン・エキスプレスは分割払いに非対応とされています(2026年11月時点)。お客さんがカード会社側で分割に変えられるサービスもありますが、売る側では別の払い方を1つ用意しておくと安心です。
Q途中で払われなくなるのが怖いです。
A未回収を負うのは、事業者に毎月入る形だけです。怖いなら、カード会社や信販会社が立て替えて一括で入る形を優先してください。毎月入る形を使うときは、止まったときの連絡と、提供を止める条件を先に決めておきます。
まとめ|分割は「誰が回収するか」で選ぶ
この記事の要点
- 分割払いは事業者に一括で入る形と毎月入る形の2種類
- 一括で入る形は、途中の回収をカード会社・信販会社が行う
- 未回収を負うのは毎月入る形だけ。請求が通らない月は入金されない
- カードの分割はブランドと回数に制約がある(Stripe公式:Visa・Mastercard最大60回、JCB最大24回、アメックスは非対応)
- Stripe公式では、分割を受けても加盟店の追加手数料は無い(2026年11月時点)
- 単価が低い・月額で続ける・まだ売れていない商品は、入れなくてよい
決済会社そのものが止まったときの備えは、決済会社は、突然止まるに書いています。UnivaPayの手数料と分割の扱いは、UnivaPayの手数料をご覧ください。
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