LINE拡張ツール

公式LINEの配信ツール乗り換え|止まる日を作らない

Lステップ・エルメ・プロラインフリーなど、公式LINEにつないでいる配信ツールを乗り換える手順を、切り替えの「順番」で整理しました。前日までの準備、当日のWebhookのつなぎ替え、前のツールの解約時期、2つのツールを同時に使う方法まで。配信が止まる日も、二重に届く日も作らないための段取りです。

公開 2026-10-27 最終更新 2026-10-27 出典はすべて一次ソースで確認済み
公式LINEの配信ツール乗り換え|止まる日を作らない
相談者

今の配信ツールから乗り換えたいのですが、切り替えた日に配信が止まったり、友だちに変なメッセージが届いたりしないか心配です。何から手をつければいいですか?

中川 瞬中川 瞬

乗り換えで失敗するのは、操作そのものより順番です。前日まで・当日・翌週の3段階に分けると、止まる日を作らずに切り替えられます。

Lステップ、エルメ、プロラインフリー。どの配信ツールも、公式LINEに「つないで」使う仕組みは同じです。だから乗り換えの手順も、ツールが違ってもほとんど変わりません。

この記事では、ツール名に関係なく使える切り替えの段取りをまとめます。何が消えるかを詳しく知りたい方は Lステップから乗り換えると、どのツールにするか迷っている方は ツール乗り換えガイド が先です。

先に結論|切り替えは「順番」がすべて

乗り換えでよくある失敗は、だいたい次の3つです。

  • 先に解約して、配信が止まる(新しいほうがまだ動いていない)
  • 切り替えたら、あいさつが2通届く(LINE側の自動メッセージが残っている)
  • 前の業者の管理下にあって、つなげない(当日になって気づく)

どれも操作ミスではなく、順番のミスです。解約は最後、切り替えは1日で、権限の確認は最初に。この順番さえ守れば、乗り換えは怖い作業ではありません。

友だちは残る、ツールの中身は残らない

最初に、何が残って何が消えるかを整理しておきます。

公式LINEそのものはLINEのサービスで、配信ツールはそこにつないでいるだけです。だから友だちは公式LINEに残ります。ツールを替えても、友だちが消えることはありません。

一方で、ツールの中に貯めた情報は、基本的に引き継げません。

  • タグ(ラベル)や、友だちごとのメモ
  • ステップ配信の中身と、一人ひとりの進み具合
  • 登録経路のQRコードと、その計測データ
  • 友だち追加した日時、過去のトーク履歴

未認証アカウントは、名簿が少しずつ埋まる

新しいツールに、今の友だちがどう表示されるかは、公式LINEの種類で変わります。

認証済アカウントなら、つないだ時点で友だちの一覧を取り込めます。未認証アカウントは、LINEの仕様で一覧を外から取り出せません。友だちがメッセージを送るなど、何か反応した人から順に名簿に入ります。

乗り換えた直後に、公式LINEの友だち数とツールの名簿の人数が合わないのはこのためです。不具合ではありません。

切り替える前に|プロバイダーと書き出し

ここからが段取りです。まず、切り替えの前日までに済ませておくことです。

① プロバイダーの持ち主を確認する

いちばん最初にやるのは、権限の確認です。前のツールをつないだときの「プロバイダー」(チャネルをまとめる管理のまとまり)は、あとから変えられません。

前の構築業者やスタッフのプロバイダーの下にある場合は、そのプロバイダーの管理者権限を自分のアカウントに付けてもらう必要があります。当日に気づくと、そこで作業が止まります。詳しくは 公式LINEの連携でつまずく にまとめています。

② 名簿と配信の中身を書き出す

前のツールの名簿は、CSV(表計算ソフトで開けるファイル)で書き出しておきます。タグ付きで出せるなら、タグも一緒に出します。

ただし、このCSVで新しいツールの名簿と一致させるのは難しいのが実情です。Lステップやプロラインフリーが書き出すCSVには、LINEのユーザーIDが入っていないため、照らし合わせる手がかりがありません。

CSVは「移すため」ではなく、「誰にどんなタグを付けていたか」を見返す控えとして残します。ステップ配信の文面や、リッチメニューの画像も、この段階で保存しておきます。

③ 新しいツールで、先に作っておく

切り替えた瞬間から友だちに届くものは、前日までに新しいツールで作り直しておきます。

  • 友だち追加のときのあいさつメッセージ
  • リッチメニュー(トーク画面の下に出るメニュー)
  • キーワードへの自動応答

あわせて、前のツールで予約している一斉配信と、途中のステップ配信を確認します。切り替えた時点で止まるので、必要なら日をずらすか、新しいツールで送り直します。

切り替え当日|Webhookをつなぎ替える

当日の作業は、実際には30分もかかりません。準備ができていれば、やることは次の4つです。

① 新しいツールにキーを入れる

LINE Developers(開発者向けの画面)で、Messaging APIチャネルの「Channel ID」と「Channel secret」を確かめて、新しいツールに入力します。チャネルは前のツールと同じものを使います。

前のツールのチャネルは、削除しないでください。このチャネルは公式LINEそのものに紐づいていて、削除すると公式LINEが使えなくなります。

② Webhook URLを貼り替える

Webhook URLは、LINEに届いたメッセージを知らせる「届け先の住所」です。1つの公式LINEに、1か所しか登録できません。

新しいツールが発行したURLを、LINE側のWebhook URL欄に貼り替えて保存します。そのあと「検証」を押して「成功」になるか確かめ、「Webhookの利用」をオンにします。貼り替えた瞬間から、前のツールにはメッセージが届かなくなります。

③ LINE側の応答設定を確かめる

公式LINEの管理画面の「応答設定」で、Webhookをオンにします。あいさつメッセージと応答メッセージはオフ、応答方法は「手動チャット」にします。

ここがオンのままだと、新しいツールのあいさつと、LINE側のあいさつが2通続けて届きます。乗り換え初日にいちばん多い「変なメッセージ」は、これです。

④ 自分のスマホで登録テストをする

最後に、まだ友だちになっていないLINEで友だち追加して、あいさつとリッチメニューが新しいものになっているかを確かめます。すでに友だちのLINEでは「友だち追加」が起きないので、テストになりません。

前のリッチメニューが残っていないか

前のツールで、友だちごとにリッチメニューを切り替えていた場合は注意が必要です。LINEでは、一人ひとりに付けたメニューが、全員向けのメニューより優先されます。

そのため、切り替えたあとも、一部の友だちにだけ前のメニューが出続けることがあります。気になる場合は、前のツールを解約する前に、提供会社に外し方を確認しておくと安心です。

2つのツールを同時に使う方法はある?

「しばらく両方動かして、様子を見ながら移りたい」という相談はよくあります。

基本的には、できません。Webhook URLは1か所だけなので、普通につなぐと、どちらか一方にしかメッセージが届かないからです。

ただし、届いたメッセージを複数のツールに配り直す「Webhookの転送」という仕組みを使えば、併用できる場合があります。たとえばソーシャルPLUSの「Message Manager」が、この機能を提供しています。

とはいえ、両方のツールが同時に返信すると、友だちに二重に届きます。乗り換えのためだけなら、1日で切り替えるほうが単純で、事故も少ないというのが私の考えです。

前のツールの解約は、いつがいいか

解約は、いちばん最後です。目安は、切り替えてから1週間ほど様子を見て、次のことを確かめてからです。

  • 新しいツールの名簿に、友だちが入ってきている
  • あいさつ・リッチメニュー・自動応答が、新しいものになっている
  • 前のツールから書き出すべきものは、すべて保存した

解約すると、前のツールの管理画面に入れなくなることがあります。書き出しは、解約の前に終わらせてください。

その間は、2つのツールの料金が重なることがあります。契約の縛り(最低利用期間)があるツールもあるので、解約できる時期は先に確かめておきます。Lステップの場合は Lステップは高い?解約の壁 にまとめています。

向いていない人|乗り換えを急がない場合

段取りを整えても、乗り換えを急がないほうがいい場合があります。

  • 分析や分岐を作り込んで、回している人:作り直しの手間が大きく、今のツールを続けるほうが合理的なことが多いです
  • 大きな販売やキャンペーンの最中の人:ステップ配信が途中で止まるので、落ち着いてからにします
  • プロバイダーの権限がもらえない人:つなぎ替えではなく、新しい公式LINEを作って移ってもらう進め方になります

3つ目の場合の進め方は、他のツールから乗り換えるとき の「新しい公式LINEを作る場合」にまとめています。

よくある質問

Q乗り換えたら、友だちにブロックされたり、通知が行ったりしますか?

Aいいえ。つなぎ先を変えても、友だちには何も通知されません。友だちから見えるのは、あいさつやリッチメニューが変わったことだけです。

Q月に送れる通数は変わりますか?

A変わりません。通数の上限は、ツールではなく公式LINEの料金プランで決まります。同じ公式LINEなら、ツールを替えても同じです。

Q友だちになっていない人を、新しいツールから登録させられますか?

Aできません。友だち追加には、必ず本人の操作が必要です。どのツールでも同じです。

Q切り替えに失敗したら、前のツールに戻せますか?

A解約前なら戻せます。Webhook URLを前のツールのものに貼り直せば、また前のツールに届くようになります。解約を最後にするのは、この逃げ道を残すためでもあります。

QAiCmoに乗り換える場合の、具体的な操作は?

A他のツールから乗り換えるとき で進め方を選び、公式LINEをAiCmoに連携する で画面つきの手順を確認してください。

まとめ|解約は最後、切り替えは1日で

この記事の要点

  • 友だちは公式LINEに残る。タグ・ステップ・登録経路・トーク履歴はツールの中なので引き継げない
  • 未認証アカウントは、乗り換え後に反応した人から順に名簿に入る
  • 前日まで:プロバイダーの権限確認、CSVと配信内容の書き出し、あいさつ・リッチメニューの作り直し
  • 当日:キー入力 → Webhook URLの貼り替え・検証・オン → 応答設定 → 登録テスト
  • Webhook URLは1か所だけ。併用はWebhookの転送を使えば可能な場合があるが、二重送信に注意
  • Messaging APIチャネルは削除しない(公式LINEが使えなくなる)
  • 前のツールの解約は、1週間ほど様子を見て、書き出しを終えてから

乗り換えは、ツールを選ぶところより、切り替える日のほうが緊張します。ですが、やることを3段階に分けておけば、当日は確認しながら進めるだけです。止まる日を作らないことが、友だちにとっていちばん親切な乗り換え方です。

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