LINE拡張ツール

エルメのデメリット|「LINEの外」は持てない

エルメ(L Message)のデメリットとできないことを、2026年8月時点の情報で整理しました。安くて縛りもない優秀なツールですが、限界は料金ではなく守備範囲です。会員サイト・LP・複数アカウントといった「LINEの外」を持てない点と、一度決めた連携をやり直せない設計を、正直に解説します。

公開 2026-08-10 最終更新 2026-08-10 出典はすべて一次ソースで確認済み
エルメのデメリット|「LINEの外」は持てない
相談者

エルメを使っています。安いのは助かるのですが、会員サイトやLPは別で用意しないといけなくて、これで合っているのか不安です。乗り換えたほうがいいのか、迷っています。

中川 瞬中川 瞬

エルメは、安さと無料枠では優秀なツールです。迷う理由は料金ではないはずです。「どこまでを1つで持ちたいか」から整理しましょう。

先にお伝えします。エルメ(L Message)は、よくできたツールです。安く、無料枠が広く、契約の縛りもありません。LINEの中で完結する運用なら、不満はあまり出ません。

では、なぜ乗り換えを考えるのか。エルメの限界は料金ではなく、守備範囲——「LINEの外」を持てないことです。

この記事では、エルメの強みを認めたうえで、できないこと・解約でやり直せない点・代替を考えるべき場面を、順に整理します。続けるにせよ移すにせよ、判断の材料をそろえるのが目的です。

エルメは、安くて縛りがない

まず、強みをはっきりさせます。ここを誤解して乗り換えると、かえって不便になります。

料金はフリー0円(月1,000通)、スタンダード10,780円(配信無制限)、プロは上位です。初期費用も解約手数料も0円で、最低契約期間もありません。数字は2026年8月時点のものです。

同じLINE拡張のLステップはスタンダードが21,780円で、初回課金後は3回課金するまで解約できません。エルメは約半額で、しかも1ヶ月で判断できます。

だから、料金や縛りで不満が出ることは少ないのです。エルメで詰まるのは、たいてい「LINEの外」を持ちたくなった時です。

差が出るのは「LINEの外」

エルメはLINE拡張ツールです。配信・ステップ配信・予約・商品販売・タグ管理まで、LINEの中は厚く作られています。

ただし、その名のとおりLINEの拡張です。独立した会員サイト、商品ごとのLP、複数事業の受け皿といった「LINEの外」は、守備範囲の外にあります。

LINEの中(エルメが得意) ・メッセージ配信/ステップ配信 ・予約・受付 ・商品販売・決済 ・タグ管理・URL分析 LINEの外(守備範囲外) × 独立した会員サイト × 商品ごとのLP × 複数事業の受け皿 別ツールで用意することになる
【図1】エルメの守備範囲。LINEの中は厚く、外は持てません。会員サイトやLPまで要るなら、別ツールを足すことになり、費用と管理が二重になります。

会員制ビジネスやコンテンツ販売を本格化すると、この差が効いてきます。会員向けの置き場や入口のLPを別で契約することになり、費用も管理も、二重になります。会員サイトの考え方は 会員サイトの作り方 にまとめてあります。

無料1,000通の「二重カウント」

もう1つ、無料で始める人がつまずく点です。フリーの月1,000通は、そのままは使えません。

拡張ツールは、LINEのMessaging APIを通してメッセージを送っています。そしてAPI経由の配信も、LINE公式アカウント側の無料通数を消費します。

LINE公式アカウントの無料プランは月200通です。しかも「200回配信できる」ではなく、届く人数 × 配信回数で減ります。友だちが100人いれば、月2回で使い切ります。

つまり、エルメのフリーが月1,000通でも、LINE公式が無料プランのままなら、実際に送れるのは200通です。通数の数え方は 公式LINEの料金プラン に整理しています。

解約はできる、でもやり直せない

解約そのものは簡単です。縛りがないので、合わなければ1ヶ月でやめられます。ここは強みです。

気をつけるのは、「やり直し」が効かない設計のほうです。辞める自由はあっても、始め直す自由は小さいのです。

無料プラン 有料プラン 上げられる 戻せない(解約→新規のみ) × 連携した公式LINEは、あとから変更できない × 解約すると全データ削除・同じ公式LINEは再連携できない・リッチメニューは残る
【図2】エルメの「片道切符」構造。無料から有料へは上げられても、有料から無料へは戻せません。連携先の変更や再連携もできないため、始める前の設定が効いてきます。

整理すると4つです。①有料にすると無料に戻せない(解約して新規契約するしかない)。②フリーで連携した公式LINEは、あとから変更できない。

③解約すると、同じ公式LINEを再連携できない。そして④解約でデータは全削除、リッチメニューは友だち画面に残ります。

だから、こう言えます。エルメは「辞める」のは自由でも、「やり直す」ことはできません。始める前に、どの公式LINEをつなぐかを決めておく必要があります。

代替を考えるのは、どんな時か

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。安いツール探しに走る前に、自分が何を持ちたいかで判断してください。

分かれ目は、次の2つです。

  • LINEの中の自動化・販売を、深く使っているか。ステップ配信や商品販売を作り込んでいるなら、エルメを続けるほうがいい。移すと、その体験は落ちます
  • 「LINEの外」まで、1つで持ちたいか。会員サイト・LP・複数の公式LINEまで要るなら、一式で持てるツールに寄せたほうが、費用も管理も軽くなります

とくに複数の公式LINEを無料で回したい人は、エルメのフリーが1アカウント1個までなので、そこで頭打ちになります。ツールごとの向き先は Lステップとエルメの違いLINE配信ツール比較 に地図としてまとめています。

「LINEの中」で足りるかを、先に決める

だから、最初に決めるのは料金ではありません。「LINEの中で足りるのか、外まで要るのか」です。ここが決まれば、続けるか移すかは自然に決まります。

LINEの中で足りるなら、エルメは安くてよい選択です。外まで要るなら、私はAiCmoで公式LINE・会員サイト・LPを無料で一式にし、公式アカウントも複数使えるようにしています。

ただ、正直に書きます。LINEの中の細かい自動化は、エルメが厚い部分もあります。配信+会員サイト+LPが主なら一式が楽で、LINE内の作り込みが主ならエルメ。守備範囲で選んでください。

よくある質問

Qエルメは結局、安いのですか?

A中位プランで10,780円と、Lステップ(21,780円)の約半額です。ただしLINE公式アカウント側の月額は別途かかります。合計で見てください。

Qエルメに契約の縛りはありますか?

Aありません。最低契約期間も解約手数料もなく、1ヶ月で判断できます。ただし解約するとデータは全削除されるので、必要な情報は事前に控えてください。

Qエルメを解約して、また使えますか?

A同じ公式LINEの再連携はできません。有料から無料への変更もできず、連携先も後から変えられません。始める前に、つなぐ公式LINEを決めておいてください。

QAiCmoはエルメの代わりになりますか?

A配信・会員サイト・LPを、1つで無料でまかなえます。複数アカウントも使えます。ただしLINE内の高度な自動化はエルメが厚いので、守備範囲で選んでください。

まとめ|エルメの限界と、選び直し

この記事では、エルメのデメリットを、乗り換えの判断材料として整理しました。

この記事の要点

  • エルメは安くて縛りがなく、LINEの中は厚い
  • 限界は料金ではなく守備範囲。「LINEの外」を持てない
  • フリーの1,000通は、LINE公式側の200通で頭打ちになる
  • 解約は自由でも、無料に戻せず・再連携できず・データは消える
  • 選び直しは安さではなく、「LINEの中で足りるか」で決める

他社ツールからの乗り換えを、まとめて比べたいときは、ツール乗り換えガイドもあわせてどうぞ。

私が相談を受けてきた中で多かったのは、「エルメで始めたあと、会員サイトやLPを別で足して、管理がばらけてしまった」という声でした。安さで選んだぶん、外を持てないことが後で効いてきます。

だから私は、ツールをつくるときに範囲を分けませんでした。公式LINEの配信、会員サイト、LP。相場で月3万円台になるこの3つを、AiCmoでは無料で、いくつでも使えるようにしています。契約期間の縛りはなく、無料プランの制限はデータ保存90日だけです。

ただし、LINEの中の自動化を深く使っているなら、エルメを続けるのが正解です。乗り換えは、いま何を持ちたいのかを決めてから選んでください。

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