LINE公式アカウント
公式LINEとは?できること・料金・始め方を解説
契約後に止まるのは「作り方」ではありません。公式LINE(LINE公式アカウント)とは何か、できること・料金プラン・始め方までを整理しました。あわせて、アカウントを作ったあとに手が止まりやすい4つの場所と、その構造的な理由も解説します。

公式LINEって、普通のLINEと何が違うんですか? 無料で使えると聞きましたが、どこまでできるんでしょうか。
中川 瞬開設そのものは10分ほどで終わります。ただ、つまずくのはそこではないので、その先まで書きますね。
公式LINEは、開設そのものは10分ほどで終わります。難しくありません。ただ、私が相談を受けてきた中で繰り返し出てくるのは、「作れなかった」という声ではありませんでした。「作ったのに、そこから動かない」という声です。
この記事では、公式LINEの基本(できること・料金・始め方)を一通り整理したうえで、後半で「作ったのに動かない」が起きる場所を、精神論ではなく構造として説明します。
公式LINEとは|正式名称は「LINE公式アカウント」
「公式LINE」は通称です。正式なサービス名は LINE公式アカウント(LINE Official Account)といいます。
企業や店舗、個人事業主が、LINE上で自分のアカウントを持ち、友だち追加してくれたユーザーに情報を届けたり、個別にやり取りしたりするためのサービスです。
かつて存在した「LINE@(ラインアット)」は、2019年にLINE公式アカウントへ統合され、現在は名称・サービスともに一本化されています。
古い解説記事では「LINE@」表記が残っていることがありますが、いま新規に開設する場合はすべてLINE公式アカウントです。
個人のLINEと公式LINEの3つの違い
同じLINEでも、個人アカウントとは前提が違います。
いちばん見落とされやすいのが3行目です。公式LINEは、運営者側から一方的に友だちを増やすことができません。ユーザーに追加してもらって、はじめて配信の対象になります。つまり公式LINEを作った時点では、届け先はゼロです。この前提が、後半の話につながります。
どんな人が使っているのか
飲食店や美容室のような実店舗から、オンラインでサービスを売る個人事業まで、幅広く使われています。
LINEの国内月間利用者数は、2025年12月末時点で1億ユーザーを突破しました(LINEヤフーが2026年1月29日に発表)。日本の人口の大半が、すでに毎月使っている計算になります。
数字そのものより意味があるのは、「すでにインストールされている場所」に自分の窓口を置けるという点です。メールのように新しくアドレスを教えてもらう必要も、アプリを入れてもらう必要もない。この一点で、他の連絡手段とは前提が違います。
公式LINEの使い方|できること・主な機能の一覧
公式LINEでできることは多く、はじめて見ると機能名だけで疲れます。ここでは「何のための機能か」で分けて並べます。
かつて存在した「AI応答メッセージ」(キーワードを設定しなくてもAIが判定して返信する機能)は、2023年11月29日をもって提供が終了しています。現在も解説している記事が残っていますが、いま設定することはできません。
キーワード設定なしの自動対応が必要な場合は、Messaging APIを使った外部ツールとの連携が前提になります。詳しくは公式LINE自動返信の設定方法|完全一致の限界で整理しました。
公式LINEの料金プラン|無料と有料の違い
料金は3つのプランに分かれます。
ここを間違えると計画が丸ごと狂う、2つのポイント
① 通数は「日」ではなく「月」です。
無料プランは1日200通ではありません。1ヶ月で200通です。ここを取り違えると、必要なプランの見積もりが桁で狂います。
② 「通数」は人数×回数で計算されます。
1回の配信で1通ではありません。届く相手が100人いれば、1回の配信で100通を消費します。
2026年10月1日に、追加メッセージ料金が改定されます
スタンダードプランの追加メッセージ料金が、2026年10月1日に2段階制へ変わります。
機能そのものに差はない
見落とされがちですが、無料プランと有料プランで、使える機能の種類はほとんど変わりません。違うのは送れる通数です。「無料だから機能制限で何もできない」ということはなく、友だちが少ないうちは無料プランで十分に回ります。
公式LINEの始め方|3ステップで開設できる
開設自体は、次の3つで終わります。所要はおおむね10分です。
ステップ2の「Business ID」について(名称が変わっています)
手順の2つ目でつくるIDは、現在「LINEヤフー Business ID」という名称です。
かつては「LINEビジネスID」「LINE Business ID」と呼ばれていましたが、LINEとヤフーの経営統合を経て表記が変わりました。古い記事の名称のまま探すと、画面上の表示と一致せず戸惑います。
新規登録の画面で選べるのは、次の2つです。
- LINEアカウントで登録:ふだん使っている個人のLINEアカウントを紐づける
- メールアドレスで登録:メールアドレスを入力すると、登録用のリンクが届く
すでにBusiness IDを持っている場合は、同じ画面の下部にある「ビジネスIDをお持ちの場合はログイン」から進みます。
ログイン方法は4つあり、LINEアカウント/メールアドレスのほかに、Yahoo! JAPAN ID とパスキーも選べるようになっています。
開設直後に最低限やっておくこと
作っただけでは何も起きません。次の4つは、開設したその日に触っておくべき場所です。
- アカウントの基本情報:アカウント名、プロフィール画像、ステータスメッセージ
- プロフィール:友だち追加時に最初に見られる面。営業時間・住所・予約導線を入れる
- あいさつメッセージ:友だち追加された瞬間に自動で送られる1通目。ここが開封率がいちばん高い1通になるので、既定文のまま放置しない
- 友だち追加の入口(QRコード):管理画面の「友だちを増やす」から発行する
ここからが本題|「作ったのに動かない」4つの場所
ここまでが、公式LINEの基本です。調べれば分かる範囲の話でもあります。
そのうえで、ここからが今日いちばん書きたいことです。
私はこれまでに1,000件以上の相談を受けてきました。そこで繰り返し出てきたのは、「作り方が分からない」ではありません。「契約したのに、使いこなせない」でした。1件の逸話ではなく、業種も規模も違う人から、同じ言葉で出てきます。
世間では、これを「勉強不足」「本人のリテラシーの問題」として説明します。ですが、それが主因だとは思っていません。
止まっているのは、だいたい次の4か所です。人ではなく、場所に偏りがあります。
① 契約したが、次に何をすべきか分からない
管理画面には機能が並んでいます。並んでいるだけで、どれから触るべきかの順番はどこにも書かれていません。機能一覧は「何ができるか」を教えてくれますが、「何を先にやるか」は教えてくれない。ここで最初の停止が起きます。
② 無料で始めたのに、すぐ有料の壁に当たる
公式LINE単体なら無料枠でしばらく回せます。問題は、公式LINEだけでは仕組みが完結しないことです。配信の飛ばし先(LP)、会員向けの場所、顧客情報の管理——このあたりを足そうとした瞬間に、別のツールが必要になり、そこで課金が始まります。
③ 構築を依頼したが、認識のズレで完成しない
代行や構築支援に頼むという選択肢もあります。私は、依頼を受けた側が手を抜いているとは思っていません。ここで起きているのは、契約範囲の問題です。
依頼した側は「成果が出る仕組み」を想像していて、受けた側の契約範囲は「指定された設定作業」になっている。悪意ではなく、範囲の定義がずれているだけです。ずれたまま進むと、完成の定義が最後まで一致しません。
代行会社の選び方や料金相場は「LINE公式アカウント運用代行のおすすめ人気会社」に整理しています。依頼する場合は、契約範囲と成果指標を先に文章にすることをおすすめします。
④ 構築後にエラーが出て、直せない
つなぎ込みが増えるほど、どこで切れているかが見えなくなります。自分で組んでいない仕組みは、自分では直せません。ここで運用が止まり、放置され、そのまま忘れられていきます。
覚えるべきは「機能」ではなく「つなぎ方」
4つを並べると、共通点が見えます。
止まっているのは、機能を知らない場所ではありません。機能と機能の「あいだ」です。
ここが、今日いちばん伝えたいことです。
世間は「公式LINEの使い方を覚えましょう」と言います。ですが、覚えるべきは機能ではありません。
覚えるべきは、機能ではなく「つなぎ方」です。
機能は、管理画面を開けば全部そこにあります。書いてないのは、それをどの順で、どこへつなぐか。この一点だけが、公式LINEには含まれていません。
公式LINE単体では埋まらない、3つの穴
「つなぎ方」を実際に組もうとすると、必ず3つの穴に当たります。これは公式LINEの欠陥ではなく、役割の範囲の話です。
① 飛ばし先(LP)がない
配信で案内を送っても、着地するページが要ります。公式LINEにLP作成機能はありません。
② 会員向けの場所がない
継続的にコンテンツを渡す場所、購入者だけに見せる場所は、別途必要になります。
③ 顧客管理ができない
友だちリストはありますが、購買履歴や属性を持って追いかける仕組みは、公式LINEの守備範囲外です。
「無料で始められる」と言われた公式LINEが、仕組みとして回り始めた途端に月3万円台になる。無料で"始められる"ことと、無料で"回る"ことは、別の話です。
項目別ガイド|もっと詳しく
この記事は全体の地図です。それぞれの操作や判断は、項目ごとに詳しくまとめています。必要なところから読んでください。
まず押さえる(基本・料金)
- 公式LINEの料金プラン|無料200通は「人数×回数」で決まる
- 公式LINEのビジネスアカウント|2つの意味がある
- 公式LINEアカウントの追加|100個まで独立して使える
作る・友だちを集める
- 公式LINEの追加方法|QRコードと7つの経路
- 公式LINE構築の外注|完成しない本当の理由
機能を使いこなす
- リッチメニューの作り方|豪華にしても押されない
- 自動返信の設定方法|完全一致の限界
- アンケートの作り方|20件未満は見られない
- 配信の書き方|売り込むほどブロックされる
- 公式LINEの決済機能|LINE Pay終了後の選択肢
運用・続ける
- 公式LINEの運用|ブロックされない続け方
よくある質問
Q公式LINEは個人事業主でも作れますか?
A作れます。法人であることは条件ではありません。認証済アカウントの申請も、審査を通れば個人事業主で可能です。
Q「青いバッジ」「プレミアムアカウント」と書いてある記事を見ました。今もそうですか?
A違います。2026年4月1日に認証バッジの仕様が変わりました。
- 従来の「紺色(認証済)」「緑色(プレミアム)」という区別は廃止
- プレミアムアカウントという種別そのものが無くなり、認証済アカウントに統合されました
- 審査を通ったアカウントは、すべて緑色のチェックマークに統一
- 未認証アカウントのバッジは廃止
つまり現在の種別は「認証済アカウント」と「未認証アカウント」の2つだけです。「青バッジ」「盾マーク」「プレミアムアカウント」と書かれている解説は、2026年3月以前の情報です。
Qアカウントは複数持てますか?
A持てます。店舗別・サービス別に分けて運用することもできます。ただし、それぞれで通数枠は別管理になります。
Q運営側から友だちを追加できますか?
Aできません。友だち追加はユーザー側からの操作が起点です。だからQRコードや友だち追加リンクの置き場所が、そのまま集客の成否になります。
Qアカウントを削除したらどうなりますか?
A復元できません。友だちも分析データもすべて消えます。月の途中で削除しても日割り返金はありません。
Q無料プランのままでも成果は出せますか?
A友だち数が少ない段階なら、無料プランで十分に運用できます。通数を消費しないリッチメニュー・チャット・応答メッセージを軸に組むと、無料枠を長く使えます。
まとめ|公式LINEは「作る」より「つなぐ」で止まる
この記事では、公式LINEとは何か、できること、料金、始め方を整理しました。
この記事の要点
- 公式LINE(LINE公式アカウント)は、開設自体は10分で終わる
- 無料プランでも機能はほぼ制限されない。違いは通数(200通/月)
- 通数は「人数×回数」で消費される
- 難所は開設ではなく、開設後の「つなぎ方」にある
- 公式LINE単体では、LP・会員サイト・顧客管理の3つが埋まらない
私が見てきた範囲では、公式LINEで止まる人は、努力が足りない人ではありませんでした。手順は持っていて、基準を持っていなかった人です。何を先にやるか、どこへつなぐかを決める基準が無いまま、機能一覧の前に立たされている。
だから私は、ツールをつくるときに「配信できること」を機能として置きませんでした。つなぎ先が最初から決まっていることを中心に置いています。
質問に答えると仕組みの型が図で出て、LPも連携も、URLが発行された状態で完成する。構築者が現場で使っている判断の順番を、そのままシステムの側に入れてあります。
一般的なツールは、配信するためのシステムです。私がつくったのは、構築者の思考が入ったシステムです。
公式LINE、会員サイト、LP。相場で月3万円台になるこの3つを、AiCmoでは無料で、いくつでも使えるようにしています。無料プランの制限はデータ保存90日だけで、自分でアップグレードしない限り課金は発生しません。
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公式LINEも、会員サイトも、LP作成も。マーケティングに必要なものを、全て使うことができます。
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