LINE公式アカウント

公式LINEとは?できること・料金・始め方を解説

契約後に止まるのは「作り方」ではありません。公式LINE(LINE公式アカウント)とは何か、できること・料金プラン・始め方までを整理しました。あわせて、アカウントを作ったあとに手が止まりやすい4つの場所と、その構造的な理由も解説します。

公開 2026-08-05 最終更新 2026-08-23 出典はすべて一次ソースで確認済み
公式LINEとは?できること・料金・始め方を解説
相談者

公式LINEって、普通のLINEと何が違うんですか? 無料で使えると聞きましたが、どこまでできるんでしょうか。

中川 瞬中川 瞬

開設そのものは10分ほどで終わります。ただ、つまずくのはそこではないので、その先まで書きますね。

公式LINEは、開設そのものは10分ほどで終わります。難しくありません。ただ、私が相談を受けてきた中で繰り返し出てくるのは、「作れなかった」という声ではありませんでした。「作ったのに、そこから動かない」という声です。

この記事では、公式LINEの基本(できること・料金・始め方)を一通り整理したうえで、後半で「作ったのに動かない」が起きる場所を、精神論ではなく構造として説明します。

公式LINEとは|正式名称は「LINE公式アカウント」

「公式LINE」は通称です。正式なサービス名は LINE公式アカウント(LINE Official Account)といいます。

企業や店舗、個人事業主が、LINE上で自分のアカウントを持ち、友だち追加してくれたユーザーに情報を届けたり、個別にやり取りしたりするためのサービスです。

かつて存在した「LINE@(ラインアット)」は、2019年にLINE公式アカウントへ統合され、現在は名称・サービスともに一本化されています。

古い解説記事では「LINE@」表記が残っていることがありますが、いま新規に開設する場合はすべてLINE公式アカウントです。

個人のLINEと公式LINEの3つの違い

同じLINEでも、個人アカウントとは前提が違います。

個人のLINE 配信の方向 1対1が基本 管理の方法 スマホアプリ中心 最初の接点 どちらからでも追加できる 公式LINE(LINE公式アカウント) 配信の方向 1対多(一斉配信ができる) 管理の方法 専用の管理画面(PC・アプリ) 最初の接点 友だち追加は、ユーザー側からが起点 = 運営側から友だちは増やせない
【図1】個人のLINEと公式LINEの違い。3行目がいちばん見落とされます。

いちばん見落とされやすいのが3行目です。公式LINEは、運営者側から一方的に友だちを増やすことができません。ユーザーに追加してもらって、はじめて配信の対象になります。つまり公式LINEを作った時点では、届け先はゼロです。この前提が、後半の話につながります。

どんな人が使っているのか

飲食店や美容室のような実店舗から、オンラインでサービスを売る個人事業まで、幅広く使われています。

LINEの国内月間利用者数は、2025年12月末時点で1億ユーザーを突破しました(LINEヤフーが2026年1月29日に発表)。日本の人口の大半が、すでに毎月使っている計算になります。

数字そのものより意味があるのは、「すでにインストールされている場所」に自分の窓口を置けるという点です。メールのように新しくアドレスを教えてもらう必要も、アプリを入れてもらう必要もない。この一点で、他の連絡手段とは前提が違います。

公式LINEの使い方|できること・主な機能の一覧

公式LINEでできることは多く、はじめて見ると機能名だけで疲れます。ここでは「何のための機能か」で分けて並べます。

1 情報を届ける ・メッセージ配信 ・ステップ配信 ・リッチメニュー(通数を消費しない) ・LINE VOOM 一斉配信系は通数を消費します 2 やり取りする ・チャット(ユーザー発信が起点) ・応答メッセージ(一律/キーワード) ・あいさつメッセージ ・LINEコール この4つは通数を消費しません 3 再来店・再購入を促す ・クーポン(抽選機能あり) ・ショップカード(ポイント) ・リサーチ(アンケート・投票) 4 状況を把握する ・分析(友だち数・ブロック・クリック) ・プロフィール プロフィールは実質トップページ。 友だち追加時に最初に見られます。
【図2】公式LINEの機能マップ。「何のための機能か」で4つに分けると、触る順番が決めやすくなります。
古い解説記事に注意:AI応答メッセージは終了しています

かつて存在した「AI応答メッセージ」(キーワードを設定しなくてもAIが判定して返信する機能)は、2023年11月29日をもって提供が終了しています。現在も解説している記事が残っていますが、いま設定することはできません。

キーワード設定なしの自動対応が必要な場合は、Messaging APIを使った外部ツールとの連携が前提になります。詳しくは公式LINE自動返信の設定方法|完全一致の限界で整理しました。

公式LINEの料金プラン|無料と有料の違い

料金は3つのプランに分かれます。

金額はすべて税別です(税込で紹介している記事が多いので注意) コミュニケーションプラン 0 月額固定費 200通/月 無料メッセージ通数 追加メッセージ:不可 ライトプラン 5,000 月額固定費(税別) 5,000通/月 無料メッセージ通数 追加メッセージ:不可 スタンダードプラン 15,000 月額固定費(税別) 30,000通/月 無料メッセージ通数 追加メッセージ:従量課金 出典:LINEヤフー for Business 料金プラン(2026年8月時点) 機能の種類は3プランでほぼ同じ。違うのは「送れる通数」だけです。
【図3】料金プラン3種。税別である点と、違いが通数だけである点が要点です。

ここを間違えると計画が丸ごと狂う、2つのポイント

① 通数は「日」ではなく「月」です。
無料プランは1日200通ではありません。1ヶ月で200通です。ここを取り違えると、必要なプランの見積もりが桁で狂います。

② 「通数」は人数×回数で計算されます。
1回の配信で1通ではありません。届く相手が100人いれば、1回の配信で100通を消費します。

通数の数え方 届く人数 100人 × 配信回数 2回 消費する通数 200通 = 無料プランの枠を、月2回の配信で使い切ります 通数にカウントされないもの チャットの返信 / 応答メッセージ / あいさつメッセージ / リッチメニュー / LINE VOOM この5つを軸に組むと、無料プランのままでも運用の幅がかなり広がります。
【図4】「200通=200回配信できる」という誤解が最も多い箇所です。

2026年10月1日に、追加メッセージ料金が改定されます

スタンダードプランの追加メッセージ料金が、2026年10月1日に2段階制へ変わります。

改定前(〜2026年9月30日) 通数が増えるほど単価が下がる多段階 〜50,000通3.0円 50,001〜100,000通2.8円 100,001〜200,000通2.6円 以降も段階的に逓減 改定後(2026年10月1日〜) 2段階に簡素化 〜200,000通3.0円 200,001通〜2.5円 月5万通までの配信なら、影響はありません。 大量配信のみ、単価の逓減が無くなる分の影響が出ます。
【図5】2026年10月1日の料金改定。これから起きる変更なので、いま書いておけば先行できます。

機能そのものに差はない

見落とされがちですが、無料プランと有料プランで、使える機能の種類はほとんど変わりません。違うのは送れる通数です。「無料だから機能制限で何もできない」ということはなく、友だちが少ないうちは無料プランで十分に回ります。

公式LINEの始め方|3ステップで開設できる

開設自体は、次の3つで終わります。所要はおおむね10分です。

1 作成ページへ LINE公式アカウントの 開設ページから 「アカウントを作成」 2 Business IDを作る 「LINEアカウントで登録」 「メールアドレスで登録」の どちらかを選ぶ 3 情報を入力 管理画面でアカウント名 などを入力して確定 所要:合計10分ほど ※ 難所はここではありません。止まるのは、この後です。
【図6】開設の3ステップ。ここは誰でも10分で終わります。

ステップ2の「Business ID」について(名称が変わっています)

手順の2つ目でつくるIDは、現在「LINEヤフー Business ID」という名称です。

かつては「LINEビジネスID」「LINE Business ID」と呼ばれていましたが、LINEとヤフーの経営統合を経て表記が変わりました。古い記事の名称のまま探すと、画面上の表示と一致せず戸惑います。

新規登録の画面で選べるのは、次の2つです。

  • LINEアカウントで登録:ふだん使っている個人のLINEアカウントを紐づける
  • メールアドレスで登録:メールアドレスを入力すると、登録用のリンクが届く

すでにBusiness IDを持っている場合は、同じ画面の下部にある「ビジネスIDをお持ちの場合はログイン」から進みます。

ログイン方法は4つあり、LINEアカウント/メールアドレスのほかに、Yahoo! JAPAN ID とパスキーも選べるようになっています。

開設直後に最低限やっておくこと

作っただけでは何も起きません。次の4つは、開設したその日に触っておくべき場所です。

  • アカウントの基本情報:アカウント名、プロフィール画像、ステータスメッセージ
  • プロフィール:友だち追加時に最初に見られる面。営業時間・住所・予約導線を入れる
  • あいさつメッセージ:友だち追加された瞬間に自動で送られる1通目。ここが開封率がいちばん高い1通になるので、既定文のまま放置しない
  • 友だち追加の入口(QRコード):管理画面の「友だちを増やす」から発行する

ここからが本題|「作ったのに動かない」4つの場所

ここまでが、公式LINEの基本です。調べれば分かる範囲の話でもあります。

そのうえで、ここからが今日いちばん書きたいことです。

私はこれまでに1,000件以上の相談を受けてきました。そこで繰り返し出てきたのは、「作り方が分からない」ではありません。「契約したのに、使いこなせない」でした。1件の逸話ではなく、業種も規模も違う人から、同じ言葉で出てきます。

世間では、これを「勉強不足」「本人のリテラシーの問題」として説明します。ですが、それが主因だとは思っていません。

止まっているのは、だいたい次の4か所です。人ではなく、場所に偏りがあります。

「作ったのに動かない」が起きる4つの場所 1 次に何をすべきか分からない 管理画面には機能が並んでいる。 並んでいるだけで、どれから触るべきかの 順番はどこにも書かれていない。 2 すぐ有料の壁に当たる 公式LINE単体なら無料枠で回せる。 だがLP・会員サイト・顧客管理を足した 瞬間、別ツールの課金が始まる。 3 認識のズレで完成しない 依頼側は「成果が出る仕組み」を想像し、 受注側の契約範囲は「指定された設定作業」。 悪意ではなく、範囲の定義がずれている。 4 エラーが出て直せない つなぎ込みが増えるほど、どこで切れて いるかが見えなくなる。自分で組んで いない仕組みは、自分では直せない。
【図7】止まっているのは人ではなく、場所です。1,000件以上の相談で、同じ4か所に偏りました。

① 契約したが、次に何をすべきか分からない

管理画面には機能が並んでいます。並んでいるだけで、どれから触るべきかの順番はどこにも書かれていません。機能一覧は「何ができるか」を教えてくれますが、「何を先にやるか」は教えてくれない。ここで最初の停止が起きます。

② 無料で始めたのに、すぐ有料の壁に当たる

公式LINE単体なら無料枠でしばらく回せます。問題は、公式LINEだけでは仕組みが完結しないことです。配信の飛ばし先(LP)、会員向けの場所、顧客情報の管理——このあたりを足そうとした瞬間に、別のツールが必要になり、そこで課金が始まります。

③ 構築を依頼したが、認識のズレで完成しない

代行や構築支援に頼むという選択肢もあります。私は、依頼を受けた側が手を抜いているとは思っていません。ここで起きているのは、契約範囲の問題です。

依頼した側は「成果が出る仕組み」を想像していて、受けた側の契約範囲は「指定された設定作業」になっている。悪意ではなく、範囲の定義がずれているだけです。ずれたまま進むと、完成の定義が最後まで一致しません。

代行会社の選び方や料金相場は「LINE公式アカウント運用代行のおすすめ人気会社」に整理しています。依頼する場合は、契約範囲と成果指標を先に文章にすることをおすすめします。

④ 構築後にエラーが出て、直せない

つなぎ込みが増えるほど、どこで切れているかが見えなくなります。自分で組んでいない仕組みは、自分では直せません。ここで運用が止まり、放置され、そのまま忘れられていきます。

覚えるべきは「機能」ではなく「つなぎ方」

4つを並べると、共通点が見えます。

止まっているのは、機能を知らない場所ではありません。機能と機能の「あいだ」です。

機能は全部そこにある。書かれていないのは「あいだ」だけ。 メッセージ配信 分かる その先に何を置くか ← 決まっていない リッチメニュー 作れる どのページへ飛ばすか ← 決まっていない 友だちが増えた できた 次にどこへ行くか ← 決まっていない 覚えるべきは、機能ではなく「つなぎ方」
【図8】止まるのは機能の中ではなく、機能と機能の「あいだ」。この記事の結論です。

ここが、今日いちばん伝えたいことです。

世間は「公式LINEの使い方を覚えましょう」と言います。ですが、覚えるべきは機能ではありません。

覚えるべきは、機能ではなく「つなぎ方」です。

機能は、管理画面を開けば全部そこにあります。書いてないのは、それをどの順で、どこへつなぐか。この一点だけが、公式LINEには含まれていません。

公式LINE単体では埋まらない、3つの穴

「つなぎ方」を実際に組もうとすると、必ず3つの穴に当たります。これは公式LINEの欠陥ではなく、役割の範囲の話です。

① 飛ばし先(LP)がない 配信で案内を送っても、 着地するページが要る ② 会員向けの場所がない 継続的に渡す場所、 購入者だけに見せる場所 ③ 顧客管理ができない 友だちリストはあるが、 履歴や属性は追えない これを外部ツールで埋めると LINE配信ツール 約20,000円 会員サイト 約7,800円 LP作成ツール 約3,000円 合計(月額) 約30,800円 + つなぐ構築を外注すると初期10万円〜 無料で「始められる」ことと、無料で「回る」ことは、別の話です。
【図9】公式LINE単体で埋まらない3つの穴と、外部ツールで埋めたときの相場。

① 飛ばし先(LP)がない
配信で案内を送っても、着地するページが要ります。公式LINEにLP作成機能はありません。

② 会員向けの場所がない
継続的にコンテンツを渡す場所、購入者だけに見せる場所は、別途必要になります。

③ 顧客管理ができない
友だちリストはありますが、購買履歴や属性を持って追いかける仕組みは、公式LINEの守備範囲外です。

「無料で始められる」と言われた公式LINEが、仕組みとして回り始めた途端に月3万円台になる。無料で"始められる"ことと、無料で"回る"ことは、別の話です。

項目別ガイド|もっと詳しく

この記事は全体の地図です。それぞれの操作や判断は、項目ごとに詳しくまとめています。必要なところから読んでください。

まず押さえる(基本・料金)

作る・友だちを集める

機能を使いこなす

運用・続ける

よくある質問

Q公式LINEは個人事業主でも作れますか?

A作れます。法人であることは条件ではありません。認証済アカウントの申請も、審査を通れば個人事業主で可能です。

Q「青いバッジ」「プレミアムアカウント」と書いてある記事を見ました。今もそうですか?

A違います。2026年4月1日に認証バッジの仕様が変わりました。

〜 2026年3月31日 3種類あった プレミアムアカウント(緑・盾) 認証済アカウント(紺・盾) 未認証アカウント(グレー) 4/1 2026年4月1日 〜 2種類に統合 認証済アカウント(緑のチェック) プレミアムはここへ統合されました 未認証アカウント バッジそのものが廃止されました
【図10】2026年4月1日の認証バッジ刷新。「青バッジ」「盾マーク」表記の記事は、すべて3月以前の情報です。
  • 従来の「紺色(認証済)」「緑色(プレミアム)」という区別は廃止
  • プレミアムアカウントという種別そのものが無くなり、認証済アカウントに統合されました
  • 審査を通ったアカウントは、すべて緑色のチェックマークに統一
  • 未認証アカウントのバッジは廃止

つまり現在の種別は「認証済アカウント」と「未認証アカウント」の2つだけです。「青バッジ」「盾マーク」「プレミアムアカウント」と書かれている解説は、2026年3月以前の情報です。

Qアカウントは複数持てますか?

A持てます。店舗別・サービス別に分けて運用することもできます。ただし、それぞれで通数枠は別管理になります。

Q運営側から友だちを追加できますか?

Aできません。友だち追加はユーザー側からの操作が起点です。だからQRコードや友だち追加リンクの置き場所が、そのまま集客の成否になります。

Qアカウントを削除したらどうなりますか?

A復元できません。友だちも分析データもすべて消えます。月の途中で削除しても日割り返金はありません。

Q無料プランのままでも成果は出せますか?

A友だち数が少ない段階なら、無料プランで十分に運用できます。通数を消費しないリッチメニュー・チャット・応答メッセージを軸に組むと、無料枠を長く使えます。

まとめ|公式LINEは「作る」より「つなぐ」で止まる

この記事では、公式LINEとは何か、できること、料金、始め方を整理しました。

この記事の要点

  • 公式LINE(LINE公式アカウント)は、開設自体は10分で終わる
  • 無料プランでも機能はほぼ制限されない。違いは通数(200通/月)
  • 通数は「人数×回数」で消費される
  • 難所は開設ではなく、開設後の「つなぎ方」にある
  • 公式LINE単体では、LP・会員サイト・顧客管理の3つが埋まらない

私が見てきた範囲では、公式LINEで止まる人は、努力が足りない人ではありませんでした。手順は持っていて、基準を持っていなかった人です。何を先にやるか、どこへつなぐかを決める基準が無いまま、機能一覧の前に立たされている。

だから私は、ツールをつくるときに「配信できること」を機能として置きませんでした。つなぎ先が最初から決まっていることを中心に置いています。

質問に答えると仕組みの型が図で出て、LPも連携も、URLが発行された状態で完成する。構築者が現場で使っている判断の順番を、そのままシステムの側に入れてあります。

一般的なツールは、配信するためのシステムです。私がつくったのは、構築者の思考が入ったシステムです。

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